どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

ネットの海の枯れ珊瑚がふく泡...('A`).。。... 書いてることは全部嘘です

南の友人は自分の歓迎会のために疲れた体でAKBを踊る

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4月17日 木曜日

朝起きると風邪っぽい。天気も良いので五枝の松へ、天然記念物の琉球松。大きさも含めて、形状が変わっているということで登録保護されているらしい。土の神様の祠が併設されている。武家屋敷できいた沖縄式の仏壇に祭られている祖霊と天と海と土地の神々の関係を思い出す。

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どうやらホタルが見えるらしい。近年になって発見されたとあるが、要するに、今まで普通すぎて誰も気づかなかったとか、そういう話ではなかろうか。

ヤジヤーガマ遺跡、洞窟があると聞いていってみた。明治以前の風葬の跡。ただの小さな洞穴を想像していたのだが、予想以上の大きさと佇まいに暗闇への根源的恐れを覚える。正直、一人で入ろうとは思わない。が、そこへ怪しげな人影が。

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ボランティアで観光ガイドをしてくれている人らしい。こちらは腐っても三十過ぎのおっさんである。あちらは、ぱっと見50代または60代くらいの痩せ型の男性である。仮に殴られて金品を奪われてもギリで勝てるかもしれない。悪いが、デブは怒ると怖いんだぜ?w と危機意識を片手に、その男性と話していると衝撃の事実が。彼が名乗るに、その名も久米仙人。ネットで検索すれば名が出るらしい。検索せずに気分で来たので知らなかった。

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ということで、急遽、見知らぬガイドを得ることとなり、僕は鍾乳洞へと足を踏み入れた。歩きながら、久米仙人がいろいろと見せてくれる。水を得て黄金に輝くバクテリア、きらめく炭酸カルシウム。滅びの穴へ向かう指輪物語ホビットよろしく、暗闇の中を、借りた電燈で前へと進む。人生の比喩としての世界の構造を考える。途中、蝙蝠が飛んできて、思わず声を上げた。驚くと、声が出るんだな…w

出口まで案内してもらい、その後、ガイド代を渡そうかと思うと、それを固辞して消えた久米仙人。春なのに初夏の日射しの中に突如としてあらわれ、忽然と消えた久米仙人。ありがとう、久米仙人。

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その後、サトウキビ畑を迂回し、具志川城跡、ミーフガーを拝見。潮風に佇む城址と漂流物で以外に汚れていた観光岩石を後に、今度は熱帯魚の家へと向かった。先日、ここへ来ようとしたがグーグルが全く役に立たなかったので、看板に従いながら進む。

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確かに、無理やり観光地化した缶のある干潮時の潮溜まり(下の写真)だが、ルリスズメ、石化した珊瑚など、僕は十分に楽しめた。途中、頭の悪そうな女とおっさんという不倫カップルめいた二人に遭遇したが、何か興をそがれる思いがして、空は曇天となった。どうでもいいが生物の石化というのは、ファンタジーの世界設定っぽいが、実は、普通にこの世界に存在している。我々の日常が歴史化していくこともまた、ある種の石化であろう。

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あまり暗くなって事故るのもと思い、島を一周し帰宅。夕食は、沖縄そば付チキンカツ定食を島内の居酒屋へ食べに行った。かなりガッツリな量である。そして、紫イモから栽培して作ったというタイ焼きが、実に沖縄らしい油具合ではあるが、最高に美味しかった。帰る前にまた食べたい。

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帰宅後、友人曰く転勤先での歓迎会を週末に控えており、なぜか自分を含む新任者の歓迎会なのに、新任者が余興を行うことになっているとのこと。いやいやいや、ブラックすぎるだろ…w僕ならば、その場で謝罪と賠償、訴訟と開戦も辞さないレベルだ。が、まあ、それも場の論理というか、その土地のやり方なので、僕のように都市部から来た余所者に何をいう資格もないのだろう。僕は通り過ぎていくだけだ。

ということで、友人はAKBの恋するフォーチューンクッキーを踊っている。人間が生きていくということは、なんと大変なことで、しかし愉快なことであろう。僕も参加しようと思ったが、別段踊る理由もなく、30を過ぎたおっさん二人が平日の夜にAKBを踊っている様はある種の地獄絵図というか刑法的な意味で事案が発生しそうだし、ケガをしても困るので辞めた。ちなみに、僕は一度もAKBの歌を通して聞いたことがない。沖縄、八日目の夜である。