どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

ネットの海の枯れ珊瑚がふく泡...('A`).。。... 書いてることは全部嘘です

沖縄お試し移住25日目 カデナとオスプレイ

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5月4日 日曜日

 昨晩、弟より電話があり、まさかの予定変更。母親を体験ダイビングへ連れていくつもりで予定を入れていたが、それが月曜日ではなくて、本日とのこと。母がダイビングに行っている間、父の面倒を僕が見ることになっていたのだが、これで予定が大幅に変わる。

 僕はキリスト教徒なので、毎週の礼拝は義務として出席する。だから、沖縄にいても、それは変わらないが、今朝、親たちがいる場所が問題である。朝一で、古宇利島にある展望塔へ行く予定とのこと。僕が滞在している場所から、ざっと見て一時間の距離である、オウフ。

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 弟いわく、展望塔を見た後で、その足で那覇へ向かい、母親を離島へ連れて行くとのこと。礼拝に出た後に那覇へ行くのが面倒なので、一時間かけて父を拾いに行ったのだが、結局、父親は、岬や自然を見る気分ではなくて、基地を見たいと言い出した。で、父は弟たちと一緒に那覇へ向かった。いや、僕、何のために、一時間かけて、ここまで来たんですかね…(白目)

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 が、古宇利島の展望塔も見晴らしは良いが、記念写真の撮影なんぞ無意味なサービスがあるし、とか、朝から起きるアクシデントに嫌気がさしつつ、そんな文句を言っていても仕方ないので、とにかく教会へ向かった。で、それが良かった。礼拝はいわゆる伝統的で典型的なプロテスタントの礼拝形式だったが、月に一度の方言賛美というのがあるらしく、それが素晴らしかった。

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 見るからに沖縄のおじさんめく人が前に立ち、三線を弾いた。バラけた手拍子が加わり、理解できない言葉で神への祈りが歌われる。欧米の歴史を汲む礼拝形式の中に、突如として現れた異空間である。しかし、これが、この人々の地の姿なのだ。そして、その本来の姿から地響きのように湧き上がってくる神へのことば、祈り、歌。久しぶりに鳥肌が立った。

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 礼拝後、軽い挨拶のみで教会を後にて、高速にて一路、嘉手納道の駅へ。途中、伊芸SAにて、あぐぅ豚サンドを購入。うまい。

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 嘉手納の道の駅は、基地を見晴らすには良い場所である。父と合流し、池澤夏樹の小説などについて話す。離着陸する飛行機を見たかったらしいが撮れなかったようだ。嘉手納基地は、国内最大の飛行場である。羽田や成田、関空に比肩する、またはそれより大きな飛行場が軍用地でパスポートなしで出入りできるというのは、主権国家としていかがなものか、と騒ぎ立てるのもまあ理解できる。

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 結局、飛行機が飛ぶ影もなく、父曰くオスプレイが見たいらしいので、ならば、と普天間基地へ。普天間を見るには、嘉数高台公園が良い、と検索が教えてくれた。街中にある普天間基地を見渡せる場所だそうだ。で、車で普天間へ。遠い。GWの渋滞である。

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 で、公園へ。どうやら戦跡公園であるらしく、弾痕をつけた壁などが残されていたし、持久戦用の穴も見れた。地球儀を模した高台に上ると確かに見晴らしがいい。実寸よりも大きく描かれた琉球諸島と潮風に綻びたコンクリートに、風化していく戦後の記憶を感じる。思えば、沖縄に来て以来、鳥瞰図的視点をよく見ている。街に隣接する普天間基地が見える。

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 あ、あれオスプレイか、と思って、一人つぶやいた。すると隣にいた子供が「お母さん!オスプレイあるって!オスプレイ反対!」と叫んだ。突然の子供の政治発言にちょっと笑ってしまった。当然だが、その子は自分が何をいっているのか分からないのだろう。教育というか環境というか、そういうことを面白いなと思った。

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 オスプレイも撮影できて満足したので、父と別れ、僕は帰宅。いやはや、まじで疲れたって。宜野湾から嘉手納を抜けるのに約一時間くらいかかった。渋滞フィーバーな一日であった。帰宅後、ちょっと休んで、明日、借りている大学のスペースを返さなくてはならないので、その掃除。くたくたである。

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