どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

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にっき:三宮、恩師、キレるおっさん

11月8日 土曜日

 夕方に飲んだ珈琲のせいか、昨晩二時半まで眠れなかった。そして、急遽、帰国直前の恩師に会うことに決めたこともあってか、この数年間のことが様々に思い出された。良いタイミングだったかもしれない。

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 朝、9時過ぎのバスに乗って駅を目指す。京都のバスは空いてる分には良い。株主優待券を金券屋にて買ったが、どうやら往復400円以上安くなるらしい。有り難いことだ。随行者は院生氏である。おそらく近いうちに彼は欧州でのさらなる学的研鑽へと向かうだろうから、そういう意味でも、あちらの学統に触れることは良いだろうと思い、彼を誘った。

 信号待ちをしていたりして、結局、予定のバスには乗れなかったのだが、なぜか予定通りに三宮に到着。久しぶりである。到着後、その足で恩師の宿泊先に向かった。久しぶりに歩く三宮は、あった店がなかったり、雑然とした雑居空間が大きな高級マンションに代わっていたりと変化があった。時間が経っている。

 インターホンを押し、恩師に3年ぶりに再会した。何を話したものかと思っていたが、早めの食事へ。意外にも今回寿司を食べていないとのことなので、北野坂の安い寿司屋へ。どうやらいくらがお気に入りだそうだ。「アメリカで食べてるsushiが寿司でないことに気付いたよ!」と言っていた。仰る通りである。

 話題は恩師が招かれてした講演についてのざっくりした話など。端的にいうと、恩師の印象としては、招聘した学会が本来持つべき哲学的素養に欠けているのではないか、というものだった。もちろん、中には素晴らしい学者もいるので、ある学者については、本当に良い発表を聞けて良かったと言っていた。その学者の息子たちが同世代で知人であるので、たしかに、あの先生はいわゆる世界標準の研究者だよなと思った。

 食後、腹ごなしに、短い観光をということで、神戸のオタクストリートとも言うべきセンター街の西館あたりをご案内。「新しい日本の側面をみれた」と大喜び。ちなみに、恩師のお嬢さん方は、アニメとマンガで日本語を覚えたそうな。顔見知り程度ではあるが、確かに完璧な日本語だった。

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 珈琲を飲もうと思って聞いてみると「スタバ以外で、あと、有名な店があると聞いた」とのことなので、恩師の要望で西村珈琲へ。そこで、院生と共に、様々に話した。世界的にも著名な学者であり、その分野の第一人者である恩師は、以前僕にいった。「君は欧米に残って何かをしなくても良いのではないか。むしろ、日本に帰って、日本人にしか出来ないことをしなさい。そのためになら何でも手伝おう。私の研究室のドアはいつでも君のために空いている。」

 僕自身の能力の問題もあった。しかし、それ以上に、僕の関わる分野についての日本での成果なり行方を恩師は見たがっていた。今回、僕自身も周囲も想像しなかった形で、帰国後の数年の内容が、いちおうは形になってきたことを伝えることが出来た。もっともそれが金にもならなければ、何にもならないわけだが、恩師曰く。「いわゆる一般的なモデルに当てはまらないだけだ。何も間違っていない。いいぞ、もっとやれ。」とのこと。有り難いことだった。

 名残惜しさはありつつ、今度は僕が恩師を訪ねようと思いながら、午後三時、僕と院生は神戸を後にした。帰り道、相当に疲れたことに気付いたが、良い時間となった。が、問題はここからだった。到着後、烏丸付近でジュンク堂で院生が本を買うというので、それに付き合った。で、バス亭へ行く途中で、イカちゃんの新刊を購入。大満足である。ここまでは良かった。

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  帰路に向かうバスに乗った。さあ、ここからである。なぜかバスは超満員。しかし、四条や三条を過ぎれば減ると思いきや、ガンガン人が乗ってくる。そして、極めつけが四条から乗ってきたおっさんである。混雑した車内を、どんどん前に行き、運転手にいきなり怒鳴りつけた。「50分も待ったんや!どういうことやねん、ゴラァ!!あqwせdrftgy」とご立腹でフジコ状態。しかし、さすが運転手。こういう頭のおかしい老人には慣れているのだろう。「はい、すみません。渋滞だったんで...、えー、乗車ドアしまりまーす、しまりまーす」「おまえくぁwせdrftgyふじk」「もっと詰めてください、すみません、ドアしまりまーす」淡々とお見事である。

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 もっとも、その後、おっさんが約一時間にわたり、運転手横で、隣にいたおっさんに愚痴る形で文句をいうという罰ゲーム。最悪である。SAN値さがりまくりである。僕は心が狭いので、こういう迷惑なやつは、バスから降ろして轢くとか殺処分でいくね、と正直思うのだが、とばっちりを食らっているおっさんが紳士で、話をきいては冷静に返していた。同じ老人でも、老害もいれば紳士もいるのだ。

 ということで降りる際に、新たに変な人が現れたりしたのだが、それは割愛。非常に疲れる帰り道だった。帰宅後、いやぁ、疲れたわぁと学生氏に言ってみると、どうやら学生氏はもっと悲惨で無為な一日となった模様。彼がその一日を贖うために高級和菓子を買ってきた。一個600円である。皆でそれを分けて食べたが美味しかった。なんというか、疲れた一日だった。疲れすぎて、少し寝るのが遅くなった。