1月13日 火曜日 曇り
昨日の疲れか、朝起きるとひどく体調が悪い。とりあえず病院にいき薬をもらった。もう薬漬けである。病院に行く前に友人と少し話す。こういうときはどんどんと落ち込むので、どうにもよくない。落ちる試験ならば受けなくて良いではないか、とひたすらに思う。願うのは静かな生活だ。何物でなくて良いので、静かに暮らしたい。
午後、朦朧とする頭では資格試験の勉強もできず、断続的に寝ては無理やり本を読んでみる。ふと思いついて、ティリッヒの『存在への勇気』などを開いてみる。生きる希望とか湧いてくるんだろうか。少し読んで薬のせいか、すぐに寝てしまった。
ティリッヒとフランクフルト学派: 亡命・神学・政治 (叢書・ウニベルシタス)
- 作者: 深井智朗,フリードリヒ・ヴィルヘルムグラーフ,エルトマンシュトルム,竹渕香織,アルフクリストファーセン,Alf Christophersen,Erdmann Sturm,Friedrich Wilhelm Graf
- 出版社/メーカー: 法政大学出版局
- 発売日: 2014/01/31
- メディア: 単行本
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一度、買い物をしに外に出るもふらついて後悔。帰宅後、味噌汁を飲み、夜まで寝た。友人の課程博士氏の読書会の日だったらしく学生氏が夕食をつくっていたが、また寝た。
深夜、少々目がさえるも話すと咳き込むので2chでチャットを開いた。来たコメントはふぁっくゆーの一言であり通常営業である。眠くないので、友人にチャットを飛ばし、ひとしきりアニメの話で盛り上がった。というか、僕がたくさん書いた。一時過ぎに就寝。
1月14日 水曜日 曇り
午前中、体調はまだ回復しないが、少しマシになった。今朝みた夢のせいかもしれない。一言でいうと優しい夢だった。小さな欧米人の女の子の初めてのおつかいのような、テレビ番組的に彼女を追っていくという話で、彼女は仔馬に乗って目的地を目指す。中々に深く豊かな森を通り、最後は、ジョルジョ?と呼ばれる、その世界の禁忌となっている険しい山の山頂へとたどり着く。凍てつく山小屋に入ると、そこはサンタクロースたちの棲む場所であり、トナカイを模した造形や整然と並ぶ図書館の本棚のようなツリーがあった。
そして、そこでなぜかは分からないが、僕は突如、彼女が生まれ変わるためにここへ来たことを知った。いくつかの服を選ぶのだが、その服を着れば、次の幸いな生が待っているというような、そんな話。しかし、それが何故か悲しい。これまたなぜかロビン・ウィリアムズが同じ場所にいて、というか、自分がロビン・ウィリアムズの目線だったようで、悲しい表情をしていた。しかし、優しい夢だった。
起きると、なんだ夢か、と思ったが、余韻が残る。しかし、サンタクロースと輪廻転生というのはいったい何なのか、自分でも笑えてしまう。昨晩、好きなアニメの話をチャットでしたからだろうか、優しい夢だった。
午後、院生氏のつくったパスタを食べ、勉強。四時半頃、気分転換に近所のカトリック教会まで歩き、聖堂の中で、信条を黙読して祈った。時間にして十分。薄闇の中、窓から入る光と壁越しに遠くなる北大路の音が、祈りの場であることを思い起こさせる。前回来たときにもいた老齢の女性がいて、会釈をして終わった。
会堂の中よりは明るい道を鴨川に向かって歩き帰宅。行きがけに曲がり角で話していた女子小学生?二人組がまだ話していた。まだまだ話し足りない二人の気持ちがあるのだろう。彼らの横をとおり歩いていると、後ろからふいに「翼をください」の口笛がきこえた。曲がるときに振り返ると、50代か60代の男性だろうか、おっさんだった。京都に来て半年と余日を経て、ひとりであることを思った。僕は、まだ誰も帰ってきていないシェアハウスのドアを開け、家の電気を灯した。