4月30日 木曜日 雲一つない快晴
泊まっている部屋に遮光カーテンがなく何度か起きた。食パンをかじり、今日は観光。まず仙台駅まで歩いた。本当に快晴で連休の行楽日和である。もちろん連休とはいえ労働人口の半分くらいは働いているだろうし、むしろ忙しいだろう。お疲れさまです。
駅に行く途中、寂れた銭湯や華僑の建物らしき何か、また仙台布教120年を迎える新興宗教の金光教などを見かける。政令指定都市だから宗教の品揃えも十分なんだろう。120年って結構長い期間いるんだなぁ。
駅からは市内周遊バス。仙台るーぷるというらしい。一日乗車券が600円、京都市営バスが500円だから、まあ、そんなもんかしらと思った。慶長遣欧使節団は興味あるので、常設展を持つ仙台市立博物館へ。
400年前に太平洋を渡りメキシコを経由し、さらに大西洋を渡った武将。ルネッサンスを経た欧州、ローマの栄光を目撃した日本人。しかし、帰国後は切支丹禁制の最中に病没。いったい何を思い、何を感じたのだろうか。稀有な人生だ。もし会えるなら話を聞いてみたい。僕自身の存在も含めて、歴史の波間に消えていく様々な事象があるが、しかし、その事象の一つ一つに固有の航跡があることを思った。確か遠藤周作に支倉常長を題材にした小説があったような。読んでみようかな。あと僕にとってのマンガ不動の１位、マスターキートンに出てきた気がする。
その後、お土産価格の支倉ブレンド珈琲？に驚きつつ、歩いて仙台城跡へ。城が残っているわけではないが、青葉山から仙台市街を一望できる。確かに眺めはよい。また、そこに護国神社があって、そこの展示が中々に政治色が強くて興味深かった。僕はノンポリなつもりではあるが、ここまで旗色の強い場所には何か圧倒されるものがあった。人が思うことは多様で興味深い。一つ、本当に笑ったのは仙台城跡にある土産物屋で、あの声優の声を聞いた。まじかよｗ
その後、バスは東北大の別キャンパスを横切り、街中へ戻る。予想以上に混雑した仙台るーぷるを降りて、少し歩く。杜の都仙台と呼ばれるにふさわしい美しい並木道を歩いた。歩いていたら聖公会の仙台カテドラルを発見。おお、こんなところにあるのか。
そして、ちょっと遅めの昼食は、歩いていたら見つけた佐世保バーガー。この佐世保バーガー、わざわざ長崎から逆方向に来て食べなくても良い気がするが、好きなのだ。手を拡げて目一杯サイズの巨大バーガーを食べるには至らなかったが、久しぶりに食べて満足。以前、関西にも店舗があったのだが撤退してしまった。バカでかいハンバーガーを食べて好きなアニメ映画を見るのが僕の喜びだった。そういう意味でも思い入れある食べ物である。
食後は、アーケード街を歩いて、その後、仙台のオタク事情を知るためにアニメイト、とらのあな、らしんばん、メロンブックスを確認。思っていたよりは遥かに充実していたが、一方で、当然だけれども日本橋には及ばない。でも楽しかった。
結局、一日1万5千歩は歩いた。それと半袖の青いシャツを一枚買った。ここまで天気が良いと長袖はいらないんじゃなかろうか。がっつり観光した一日だった。
