どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

ネットの海の枯れ珊瑚がふく泡...('A`).。。... 書いてることは全部嘘です

にっき:奈良へ取材、生駒山、原稿提出

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10月18日 日曜日 快晴

 七時半に起きて朝8時過ぎ、原付で出町柳へ向かった。京阪で丹波橋へと行き、その後は近鉄に乗り換えて特急。久しぶりの近鉄である。ものすごくどうてもいい話だが、数年間、近鉄沿線に住んでいたことがある。色々と思い出して渇いた笑いが出てくるというか、ちょっと変な顔をしてしまった。

 大都市周縁部、ベッドタウンというにふさわしく、まさにという光景だった。暮らしやすいのだろうが、でも、ちょっと不便ではないのだろうか。わりに高級な住宅地が開発されているのだが、年をとると、こんなに坂道が多いとキツイのではないか。

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 今回は少子高齢化が主題の取材として色々と話を伺った。なるほどなぁという感じ。まあ、取材とはいえ既知の人のところにいったので、近況報告みたいな要素もある。取材後、いわゆるファミレスのような機能を果たすうどん屋にて天ぷらうどんを食べた。

 その後、撮影と観光ついでにと取材先=友人が生駒山を案内してくれた。奈良県生駒市と大阪全景が見渡せる。奈良県生駒市というのは、おもしろい街である。

 世界遺産と国宝の古都奈良。華やかに聞こえても、京都・大阪に押されて観光宿泊率は全国最下位、空港も新幹線駅もない。東京から近鉄奈良駅に行くよりは、羽田から那覇へ飛ぶほうが近い。つまり地味に僻地である。そんな奈良県の北西部に位置する生駒市の県外就業率は56%を越える全国最多。奈良府民という、奈良に住みつつも大阪と京都へ通勤通学する人々を指すことばまである。要するに、都内に住んでいない都民=東京への通勤圏内の人という話と同じである。そんな大都市周縁における業界の少子高齢化問題。

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 もっとも少子高齢化は先進国共通の課題であり、ある地方自治体や企業なり組織だけの問題ではない。従って、誰かが頑張ればどうにかなるわけではない。また「老害」ということばまであるが、老人の代りに当てはめられる語は、老若男女を問わないだろう。老人は夢を見、青年は幻を見るような社会とか世界というのは、良いのか悪いのか。考えさせられる。

 観光として、くろんど池というところにいった。家族連れの多い、実に休日らしい光景だったが、笑ったのは釣り・ボート禁止と書いてあるのに、ボートは浮いてるし、釣り人がそこら中にいる。ついでに、駐車場警備&モギリおっさんは耳が遠くて聞こえない。補聴器つけてたし仕方ないけど、まともに会話できないレベルならば、もう仕事無理なんじゃないのか…。こっちが、かなり声を張り上げないとダメで、しかもヨボヨボとか警備も成立しないじゃん…。いや、そういう長閑でほほえましい風景なのかもしれないけどさ。

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 その後、生駒山へ。客が来たときに連れていくという場所へ案内してもらった。DQNカップルたちの中、30代の男二人連れというのは少々気遅れしたが、生駒山からみる大阪の夕暮れと夜景は良いものだった。梅田から阿倍野ハルカスが見渡せるので、なんとなくだが、地理が分かる。あと、通天閣もみえた。

 暮れなずむ西の中心、商都の夜を眺めながら大阪遷都の話を思い出した。日本の郵便システムの父・前島密が江戸藩士として大久保利通に投書しなければ、この街が首都になっていた。

 が、歴史はそうならなかった。実際問題としては、平野部の少なさを思うと、これ以上の開拓発展を望むことは難しかったかもしれない。しかし、現代の技術で改めて考えれば、フロートなり埋め立てできたりして、小豆島、四国と大阪が一体化したかも知れない未来を考えるとおもしろい。

↓生駒山から望む生駒市全景

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 良い時間を思ったより長く過ごし、高の原駅まで送って頂き電車で帰宅。共通の知人も多い取材先であったので、残り香としての過去の怒りの微熱のようなものを思い出して感じたが、駅内ファミマでおにぎりを買って帰宅して、院生氏、博士がゲラ袋のように笑うのを見てたら忘れた。過去は過去、過ぎ去ったものについては、感謝と謝罪を申し述べることしかできないし、消えぬ苛立ちや怒りは忘れるしかない。

 夜9時半、録音を聞きながら丁寧に編集し、原稿化。事前に電話取材をして原稿を作って持って行くはずだったのだが、取材先が体調を崩してしまったので、仕方ない。夜2時半、無事に原稿を書き終えて提出。これなら、あまり編集の手を煩わせることはないだろう。一応の〆切は水曜朝なので、とりあえず義務は果たしたのである。疲れ過ぎたのか、眠れず3時半に目を閉じた。

↓写真中央にみえるビル右が阿倍野ハルカス、左端が梅田ビル群

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