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どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

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にっき:脳科学、アッカド語、1533年ミュンスター

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1月19日 火曜日 晴れのち雪ちらつく

 昨晩、知人が魔女狩りに遭っているという話を聞いたりしたが、無事にレポートは出来たので、朝、提出するために授業へ。本日は宗教学と脳科学の話について。かなりおもしろい話だが、前提知識がないので、いくつか読まないと委細は分からない。しかし、在米時にカーネギーメロンで脳科学と心理学と宗教学が云々言ってた優秀な人のことを思い出した。いま彼女はどうしているのだろうか。

 授業内容はおもしろくて、要約すると以下のようである。

 

①fMRI=脳機能画像によって近年、飛躍的に研究が進んでいる。が、脳機能を可視化しているわけではなくて血流の過多を見ているに過ぎない。

 

②人が何かを考えたり感じれば脳に変化があるのは当然である。従って、脳のある部位が神や宗教に関する経験とつながっているとしても何も不思議ではない。加えて、この現象と神仏や宗教学が対象としている存在の実在は、この問題とは別である。

 

③脳科学は単一脳の研究から社会脳研究へと動きつつある。この関連でミルグラム実験、いわゆるアイヒマンテストが示した人間の倫理的・道徳的脆弱性や自己判断を回避する傾向ということは、実は宗教的知見が相当昔から主張してきたことである。

 

④即ち、宗教と脳は人間論/人間学というところで一つの接点を持つ。その意味でフェミニスト神学Rリューサーなどは、興味深い言説をしている。

人はいかにして神と出会うか―宗教多元主義から脳科学への応答

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21世紀の宗教研究: 脳科学・進化生物学と宗教学の接点

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  授業後、久しぶりに会った聴講生の牧師さんと院生氏で昼食。パスタ食った。牧師さん、なんとスコットランド留学が決まったとのこと。しかも、その分野では名門である。おお、すげえ。ぜひ頑張って頂きたい。

 午後、古典語クラス。比較セム語においては北西セム語のウガリット語やアッカド語パラダイムを起点に俯瞰すると、たとえばヘブライ語のwaw consecutiveについて一応の説明がつくという話。即ち、マソラ本文における時制の逆転と変化は、音節文字であるアッカド語の未完了形語尾がヘブライ語においては表記上確認できなくなっていることに起因する。しかし、翻訳の伝統の中で発音は保存されてきた。つかアッカド語での人称語尾が形容詞につくとか困るだろjk。そして、それは結局分詞なのだ!っていう超合金合体みたいな超展開、なるほど分からん。

 余談として面白かったのは、このwow consecutiveと主語の位置関係から形容詞を分詞的に解して大過去を表現するという話。結果、アダムはエバをエデンの園で知ったのか、はたまた失楽園の後に結ばれたのか問題が生じる。やべえ、おもしれえな、この話。

 帰り道、雪がぱらぱらと降り始めていた。今日降ると聞いていたが、今晩から明日にかけてなのだろうか。僕にとって雪の経験というはレアなものだが、多くの場合、曇り空というよりは少し晴れた空から白い雪がちらつくという印象である。帰宅後、5時過ぎまで休憩。足と首があまりにも寒いので、初めてネックウォーマーと足だけ寝袋みたいのを買った。あったかいので嬉しい。

 夜、明日提出のレポートを完成させた。1533年ミュンスターの破滅とも言うべき革職人メルキオール・ホフマン、パン職人ヤン・マティス、彼の弟子であるライデンのヤンの事件は、現在でいうところのISIS問題と同じである。宗教組織の正統性、国家との関係論、男女同権、格差是正、人権問題、聖書解釈、教育、平和主義という古典的かつ近代的な問題を再洗礼派は問うた。国際秩序とテロに揺れる現代において彼らの真理契機は是々非々で再評価されてよいだろう。9時には完成したので、遅い夕食に割引惣菜とタケノコ天を買って食べた。