4月5日 火曜日 晴れ
午前中に学生便覧とカルテを配布するから取りにこいと事務よりメール連絡があったので、もらいに指定場所へ院生氏と。西洋古典君と偶然合流し、久しぶりということもあり三人で生協にて珈琲。話題はイタリア・ヴェネツィアの印刷業者アルド・マヌーツィオ Aldo Manuzio(1450頃~1515)が出版する際に付した序文などについて。あいにく新歓のサークル勧誘で構内は相当騒がしく、ゆっくりと話す感じではなかったが久しぶりで良かった。音楽系?のサークルがひたすら何かを演奏しているのはともかく全身オレンジ色の数名が叫んでおり、それに対して「死ねぇ!」と派手に水をかける様子は、演出なのかガチなのか知らないが、そこはかとなく春の地獄絵図、蠢動。
面白かったのは、新しく覚えたラテン語の単語である。permerdoというものだが、辞書には載っていない。せっかくなので、これで活用を覚えようとしたら西洋古典君に歴史上timelostさんだけですよ、普通はAmoで覚えますからと笑われた。でも、クロトゥス・ルビアヌスも喜んでますよ、たぶん、だそうである。いやいや、こういうとっかかりがないともう覚えられないんですよ、もうアラホーなんで...。でも、確かにAmoは覚えやすいな。ヘブライ語の動詞活用をカタル=殺すで覚えるのに近い親しみやすさがある。ちなみに、殺す、ぶっ殺す…と続く。
しかし、似てるとは聞いていたが、確かにギリシャ語と文法は変わらない感じ。違うのは奪格と冠詞、中態がないくらいか。直説法、不定法、完了形、完了受動分詞が基本形で、あとはその変化形となるらしい。なるほど。
permerdo 私がUNKまみれにする 現在・直説法・能動態
permerdare UNKまみれである状態 現在・不定法・能動態
permerdavi 私がUNKまみれにした 完了・直説法・能動態
permerdatum UNKまみれにされた 完了・分詞・受動態
permerdas あなたが~
permerdat 彼・彼女・それが~
permerdamus 私たちが~
permerdatis あなたがたが~
permerdant 彼らが~
お分かり頂けただろうか。言葉は使うことで覚えるものだから積極的に使っていきたい。食後、研究室に用事のある院生氏とは別れて、必要書類も手に入れたし天気もいいので哲学の道を西洋古典君と歩いた。去年も思ったが人々が京都に恋する理由のわかる満開具合である。そしてほぼ100%の確率で、振袖着物を着ている人々に会うが、ほぼ中国人観光客である。たぶん富裕層なのだろう。大家族で来ている人々は、どんな仕事をしてる人なんだろうか。にしても、振袖は若い女性までと教えてあげればいいのに…。ちょっと着物レンタル屋を疑ってしまう。もっとも観光客のほうが、これを着たいと言い張った可能性もあるが…。
帰宅後、大変お世話になった元上司と所用ありスカイプ。11月末に一度挨拶に伺って以来だが、なんと年末に救急車で運ばれていたのだとか…(・∀・;) 事なきを得たらしいが、驚いてしまった。ちょうど奥様の誕生日だったらしく、仕事を早めに切り上げたところに僕から連絡があったということだ。相変わらずの愛妻家であられる。近況報告やら専門に関する雑談をしたが、また近いうちに行けたらと思う。
夜、歩きすぎたのか、なんだか体調が悪い気がしてきた。が、桜は十分にみれたのでよしとする。去年よりも今年は自覚的にたくさん見た。来年はどうなるだろうか。