どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

ネットの海の枯れ珊瑚がふく泡...('A`).。。... 書いてることは全部嘘です

にっき:粘土板実習、バーニィ、映画みた

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6月17日 金曜日 曇りのち雨

 午前中、粘土板作成の実習へ。やはり何事も試してみるものだ。久しぶりにカッターナイフと粘土を触った。粘土の対象年齢は三歳以上らしいので該当しているので安心した。楔形文字を作るのはともかく「左向き三角形」の角を作るのが予想外に難しい。あと円筒印章を押すのが楽しい。教授によれば「今日の出欠は楔形文字で自分の名前を書いて出してください」とのことで、五十音対照表を見ながら作成。おもしろい。

 当然それだけでは時間が余るので、今から4100年ほど前に作られたグデア王碑文を模写ってみた。慣れの問題であるが、いまの僕では読む場合に新アッシリア書体だと難しく、書く場合にはシュメル語の方が楽である。しかし自分で書いてみると分かる。なるほど、そりゃぁ簡略化されていくよな。古拙から新アッシリア体になぜ変遷したのか、納得である。たとえば「神/星々/星辰」を意味するdingir、四画アスタリスクから画数が減った理由も理解できようものだ。ちなみに、右手で葦(日本でいう竹的植物)を持ち、左手で粘土板を動かしながら文字を刻む。

 子供でもいれば粘土を触ることもあるのかもしれないが、よもやアラホー独身おっさんになって粘土を触って楽しい時間を過ごすことになろうとは思いもしなかった。無事にグデア碑文も時間内に出来上がったので帰宅。先日からの寝不足を引っ張っているが、大満足である。それと問い合わせていた画像の使用許可が下りた。(下記転載)その際、画像の上下が逆転していることを伝えていたが、担当教員が捕まらないらしく、それについては「確認中」との返事。で、この話を教授にしたら、どうやら博物館の担当者が問い合わせている先が、まさに毎週教えてくれているシュメル語の担当教授ご本人らしい。「そういえば何か連絡きてましたね、忘れてた」と仰られたので笑ってしまった。なんというか妙に一周回ったわけだ。博物館になんと返信したものか迷うな。

 昼食は古典語の先生より写本のコピーを受け取るために生協食堂へ。どうやら隣の大学の先生が印刷を引き受けてくれたそうで有り難い。確かにA3で300枚もあるものを数人分印刷するというのは、ちょっと面倒である。金はともかく時間と手間を考えると助かった。なので昼メシの話題は、カリフ制と天皇制やら次の学会の話、あと米国選挙戦など。古典語教授はバーニー推しだそうだ。考えてみるとハーバード卒でバーニーに投票する人はどれくらいいるのだろうか。何にせよ、米国富裕層とは相性の悪い印象である。

 帰宅後、疲れたので休憩。元同業者の集いをオンラインで聞いていたが寝落ちしてしまった。午後、読書。晩飯は近所の学食へ。ラストオーダー前に入れた。夜「トロピック・サンダー」という映画をみた。ベン・スティラー、ロバート・ダウニーJr.、ジャック・ブラックと豪華な顔ぶれ。なかなかひどくて笑えた。

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※以下、国立民族学博物館標本資料目録データベースより転載(上下修正サイズ変更済み)

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