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どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

ネットの海の枯れ珊瑚がふく泡...('A`).。。... 書いてることは全部嘘です

にっき:休講、日常、読了

宗教・歴史

7月1日 金曜日 晴れ

 朝、授業へいくも休講。そういえば、先生が言っていたような気もしなくもなく...。水筒にいれて持ってきた珈琲をひとくち飲んで帰宅。今日から関西でもラムネわらび餅を試せるらしいのだが、どこで売ってるのか。まだ見かけない。帰宅後、くまみこのOVAについてネット仲間とやりとり。なぜアレを最終回でやらなかった説。この回なら、おもしろい余韻を残して終れただろうに。でも、まあ原作との違いも含めて楽しむというのは、まさに「解釈」という行為なわけで、それは哲学的人間学のなんちゃらかんちゃら云々カンヌん以下略。

 まったくの余談であるが、それと絡めて昨日少しだけことばを交わした牧師になりたいという24才の若者について考えた。高校生、大学生のころから自覚的で熱心なキリスト教徒だという若者は言った。「牧師目指して祈っていましたが、持病があるため、諦めています。だけど、なにがなんでもいつかできたらなりたいですね。」

 詳しくは聞かなかったが、大学で福祉を学んだあと、いまは願いかなわず他のことをしているようだ。将来の自画像に届かずというあたりが、なんだか過去の自分を見るような、良くも悪くも誰もが感じる面はゆさである。そして聞かれた。「何かビジョンはないんですか」

「ビジョン」というのは米国的なキリスト教用語で、信仰と確信に基づいた将来と神への希望的観測とでもいおうか、要するに「ぼくのねがい」であり意地悪い言い方をすれば神をATM化する際の都合のよい言葉である。「毎週、教会にいって仕事しての繰り返しを続けることができれば幸いなことだと思いますよ」と僕は答えた。その後、相手は僕との会話に興味を失ったようだった。

 くまみこOVAをみて思ったが、日常が続いて行くというのは割に重要である。破局的な終末、それこそ、昨日授業で聞いたティリッヒの啓示類型でいえば超自然主義的「破壊」をもたらす「無制約的なもの」を願う気持ちは、誰しもあるだろう。しかし、その破局は、人間の手には負えないものだ。扱い切れない以上、結局、割に悲惨なことになっていく。件の若者が、どうしようもない日常の中で、自らの生涯を神に捧げたいと願い、すなわち、牧師になることで自己実現したいと欲望することはいたしかたない。しかし、結局、人間の「どうしようもない日常」というのは変わらないんじゃないか。そのどうしようもなさを受け入れて、同じように、どうしようもない人々がいるんだなと思うとき、ある種の諦観が花開き、ほどけた緊張が笑いを生む。そこに妙味というか、悲しさと同時に可笑しさが出てくる。そういうのが「日常」じゃないの。

 一回りも下の女性を映画に誘うと話していた友人がいた。そもそも映画にいくという選択肢がリスキーだ(ネット知識)と聞くが、それがまたホラー映画で二大モンスターの最怖対決みたいな内容なのだ。いや、それ意中の女性を誘う映画ちゃうやろw、僕といこうぜ?と伝えていたら、今朝連絡があった。どうやら、すげなく断られたらしく、timelostくん一緒に行こう、とのこと。笑っては悪いが、笑ってしまう。でも、こういう日常が続くってのが重要な気がするし、社会的次元における宗教の機能は、この手の出来事をくるむところにあると思うわけで。

 たしかに、くまみこラストは、制作側と視聴者の予想を超えた。互いに、こうなるとは思っていなかった。双方、あり得た未来に裏切られてしまった。脚本家は、経歴を消してネットで葉隠かます程度には凹んだようだし、本人としては、恥ずかしい限りなのだろう。でも「日常」またはそれを包む宗教ってのは、そういう恥ずかしさを認めた上で、悲しさの中にも可笑しさを見つけられるものではないか、と思った。たとえば、近代という制度の源泉たる英国は、まさに国民自らがアイロニーとなった。笑えないが、もはや笑うしかない状況だろう。

 30年前のNHKのドキュメンタリーでは、在日韓国人で障碍者の夫婦が補助金をもらいながら人々の支援をもらいながら、三日に一度はパチンコへ行き、介助されながら回す場面があった。「今日はなかなか調子が出ないようです」とナレーターがNHKらしい声調で説く。なんとも可笑しい。この国で在日異邦人であることは大変なことのはずで、さらに障害をもった夫婦というのも大変であろう。しかし、そういう苦労多い人々が、パチンコへ行き、それを見て視聴者が可笑しさを思わず感じ取れた時代があった。何事も時代のせいにはならないが、社会全体が貧しくなったというのは、どうやら本当なのだろう。余裕がないから、悲しさの中に可笑しさを見いだせず、自他に厳しくなっていく。くまみこ最終回とOVAを見て、日常ということを思った。

 一日、だらりと資料精読。疲れたので、河童を読了。すごくいい。