6月2日 金曜日 快晴
昨日の早寝早起は夢となり、だらだらと起きた。部屋を少しく片付けた。そろそろ本棚の整理をしたいが、模様替えすべきか否か。アイルランドのアポクリファ翻訳を読んだ。いつもながら日本語は、このような日本とはほぼ無関係の世界についての翻訳を読めるようにしているのだから、明治以来の学問的蓄積は本当に素晴らしい。戦前の旧帝大生は、英語はあたりまえ、ドイツ語フランス語が出来て当然だった。さらに漢籍と日本語古典は諳んじていたのだ。すげえ。そんな学統の残り香によって学べることは幸いである。もっとも、その蓄積も遠からず灰となり忘却の彼方へと消えるのだろう。歴史というものはそういうものであるが、何ともいえない思いがする。
腹が減ったので構内学食へいった。朝も昼も食べてなかったので、鯖南蛮、春巻、麻婆茄子、豚汁を食べた。その後、作家先生に神話学関連の本を教えてもらい、本日初回となるギリシア語の現代発音を学ぶための個人クラスに出た。これをいうと怒られるのだが、エラスムス式発音で読む合理的な理由はあまりないのではないか。短いフィレモンへの手紙を読むことになった。久しぶりに文法の復習をせねばならない。
総じて作業効率の悪くない一日だった。昨日の雷雨が初夏の陽気を流してしまったのか夜は随分と冷えた。夜中、エロマンガ先生をみた。楽しい。これは良くできている。