7月8日 土曜日 晴れ
朝9時半。風呂の洗面台に置いてあり世話になったアヒル隊長ともお別れである。何の道具か分からなかったが子供用の水鉄砲らしい。なるほど。10分前には連絡がありチェックアウト。再度、知人にご案内いただくことになり、大塚国際美術館へ。すべて模写なりフェイクなりではあるが、とにかく有名絵画を陶板にて原寸大で再現している。絵画の規模を知れることは大変良いのではないか。
名前を知っている絵もいくらかあった。またパトラッシュで有名な絵も見たが「最後に見るのが、この絵ってのは嫌ですわ」と僕がぼやいたら、知人いわく「だから、パトラッシュ、僕はもう疲れたよ...ってなったか」とのこと。思わず爆笑してしまった。そりゃ天使も下りてきて慰めてくれようものである。
個人的には、やはり最後の審判やら青天井の礼拝堂などの規模が嬉しく、かつ宗教改革において、もっともマトモであり孤高の天才であったエラスムスの肖像画と、日本ではヘンリ・ナウエンで有名になった「放蕩息子の帰郷」のサイズを知れたことは嬉しかった。なるほどなぁ、こんなサイズなんだな。3千円ではあるが、非常に良かった。大学を追える頃までに来ていると、また違ったのかもしれない。知人いわく「田舎の金持ちが突拍子もないことを思いついて成功した希有な例」とのこと。なるほど。
高速バス乗り場へと送ってもらい、時間が少し早かったのでチケットを変更。適当にお土産を買った。コンビニまで歩いて5分と出たが、見知らぬ土地ゆえ、もう乗り遅れたくないのでやめておいた。妙な乗り物にのって高速バス停へ。高速道路を生身でみるの、何か背徳感ある。企業城下町という言葉があるが、かつての徳島は大塚製薬によってそうだったのだろう。つくづくポカリの街だったと思って、記念にポカリを飲んだ。中高生の頃にみたポカリのCMソングが風と一緒に聞こえた気がした。
バスの中では寝てしまい、すぐに到着。降りた駅のトイレでビニール傘を忘れた。JRに乗り換えて、梅田から難波にて御屋敷へ。八月初頭に一つイベントへの予約を完了した。ネット仲間と邂逅し、お土産わたして帰宅。楽しい旅だった。