どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

ネットの海の枯れ珊瑚がふく泡...('A`).。。... 書いてることは全部嘘です

にっき:寝坊、衆院解散、水環の向こう

f:id:timelost:20171003132855j:plain9月28日 木曜日 曇り

 東京へ。今回はただ金を使うだけという悲惨な旅である。学会発表の運営費、場合によっては交通費まで政府が出すというのが世界の常識であるならば、ぜひ、都合のよいときだけ自己卑下戦隊オウベイガーを発揮せずに、文系学問分野においてもオウベイガーと同じ待遇にして頂きたい。全くもって無意味であり、哀しみである。

 結局、過ぎた一年を思うと意外によかったよね、とか思っていたら寝るのが遅くなり6時半。12時半頃に目が覚めた。どう考えても13時のバスには間に合わなかったので、千円かけてもキャンセルしておいて良かった。いそいそと動き出し、予定より一時間遅れて出発。家の前の水道管工事らしく、着替えている途中に呼び鈴がなる。イライラしながら応対してしまった。工事は必要だからしてくれればいいのだが、いまは忙しいのだ。

 我ながら愚かだとは思うが、贔屓の喫茶店がパンの食べ放題を試験的にやってみるというので、ちょっと遠出して出席。一時間ほど座って、そのまま新大阪へ。作家氏と入れ違いになってしまった。行きしなの供は、東浩紀氏『ゲンロンゼロ』。読み始めた瞬間、良書特有の序文の静かな強さが漂っている。おお、これはいい本に違いない。とにかく哲学や文芸などの素養がないし、批評界隈のことばというのは意味不明なので読める気がしなかったのだが、平易に書かれている気がする。

 それに一応僕だって、長年にわたり凡俗ながら人類最大の宗教的古文書の伝統と向き合って来たわけで、それに比べたら多くの書物の読解は思うほど難しくないのかもしれない。しかし、パン、ハンバーグ、コーンスープ、ミックスベジタブルに芋、かなり旨かったけど満腹で読書には眠い。

 途中まで読んであとはぼんやりと窓外を眺めながらエモくなった。2010年代、大きな水環の向こうで見えた様々な手がかりはふさわしい人々の手に収斂し、手元に残るは劣化コピーへの愛着による差分の個体化、平たくいえばバグだけだが、それはマリン・スノーのように堆積して深海底流となる。極寒のロッキー山麓で見た日の出の意味が、地の果てに溶け、朝未き大安息へ。遠い記憶から線が見えている。

 品川到着。降りた瞬間「寒い」と思った。え、やばくね。こんなに気温違うの?と思ったら、どうやら今晩かららしい。新宿にて待ち合わせ。雨の中、歩くのがいやなので、駅とつながっているビルのエスニック料理みたいなところで、友人たちと待ち合わせた。楽しい時間となった。そういえば衆院解散したらしい。なんというか茶番に税金を投入するということだが、何ともはや…。さらにJ.J.エイブラムスによる「君の名は」ハリウッド化とか。これ、アルマゲドンとかになるんじゃないの、単純に…。

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