9月29日 金曜日 快晴
朝、予定どおり眠くて吐きそうである。もはや定期行事。昨晩の雨は止み、快晴の朝、東京。ついに通勤ラッシュデビューかと戦々恐々としていたが、混まない方向らしくガラ空き車内で良かった。さっさと発表終わらして、どこかで休みたいと思いながら会場最寄駅へ。駅から徒歩25分とあるが、バスだと10分以内。なんで、こんなに不便なんや。まあ大学は広い土地が必要なものなので仕方ない。
とりあえずリポDを駅ホーム自販で買って飲み、改札を出た。ちょっと早く出すぎたのもあり、最寄駅にて紅茶を飲んでまった。あぁ、京都に帰って寝たい。眠気もほどほどにバスに乗り出発。ほぼ住宅街らしい立地。会場到着。既に僕の前の人が発表している。着席。眠い。発表まで寝てたら誰かおこしてくれるだろうか。
発表終了。前の人がヌルイ話をしたので、突っ込まれまくり、さながら総火力演習のごとく質疑応答が進み、少し伸びたが、早口で読むと発表時間が３分ほど余る予定などで、まあいいかと原稿を読み終えた。
今月冒頭の学会と同じく「おもしろい」という評価が多い。質問もいくつかあったが、ひとつ、個人的な立場について聞かれた。対象の考えていることはなんとなく予想つくけれど、僕自身について聞くというのは、ちょっとフェアでない気がする。ムカついたのか、呆れたときにやる質問だろう。そんなに程度の低い話をしたつもりはないのだが、聞かれたので答えた。「いや、個人的にはそうですね、どっちでもいいです」会場失笑。いや、眠いし、院生で金払って自腹で来てるわけよ。先生方と違って将来はないし、生活も厳しいのよ。わかりる？とまあ心中は投げやりに、しかし適切に答えた。
義務は果たしたので、迷ったが、ほぼ迷いなく会場をあとにした。こんなことのために新幹線にのって東の寒村に出てこなくてはならないというのは哀しみの一言に尽きる。
せっかくなので、どこかないだろうかと帰り道に少し遠く、寄り道になるが、中近東文化センターなるものがあることに気づいた。どうせなら行くかと電話して確認して出発。結果、ここの展示が本当に素晴らしくて、新幹線にのって良かったと思った。三笠宮殿下の研究公開や収集資料の展示と保存を目的につくられたのが中近東文化センターとのこと。あのアッカド語（楔形文字）の洪水譚粘土板は本物だろうか。ものすごく嬉しい。また殿下の私物も展示されており、その研究姿勢に深く感じ入り、ちょっと泣きそうになった。実寸模型のロゼッタストーン、ハムラビ法典、シュメール壁画など、なかなかにテンションのあがるものが多かった。ロゼッタのギリシャ語部分とシュメール語も少し読めたし、あとグデア王の彫像も見れたので嬉しい。また小麦を石で挽く体験もあり、興味深かった。土産にヒエログリフを書いたパピルス栞を購入した。
展示が良すぎて、つい時間を忘れ、ついでにメガネもトイレに忘れたが、念願かなって初のワンダーパーラーカフェへ。伝統的なロングメイドのメイドカフェ最高峰の呼び声高い有名店である。座れないと困るので予約していったが、入店時は他に人がいなかった。上司と中東より一時帰国中の友人とで面会。楽しくおいしい時間だった。
疲れていたが、せっかくなのでニコニコ本社、乙女ロードを回り、デュラララの聖地っぽいところをさらりと横目に流して宿泊先へ。かなり疲れていたので、ちょっと寝て、ゆっくり。
ブレちゃんを見始めたら友人帰宅。宿泊の御礼に食事をおごる約束をしていたので、本人たっての希望でサイゼリアで豪遊した。なかなか楽しい。明日メガネを取りにいくのはしんどいが、本を読みたい。
