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にっき:包丁を持った男vs電車?、教養主義の没落、休み

11月3日 金曜日 晴れ

 やっと休み。迷ったが、馴染みの喫茶店へ。電車に乗ると進まない。「包丁を持った人が線路内に立ち入っていた影響で、出町柳~淀屋橋の上下線に10分以上の遅れ」とのこと。しかし、どんな状況で包丁もって電車に立ち向かおうと思ったのだろうか…。一駅ごとに止まり、その度に隣の観光客のヒジが当たってくるので、苛立ってしまった。

 戦後日本における教養主義はマルクス主義といちじるしく接近した。旧制高校的教養主義の範型的人物である丸山眞男がマルクス主義者と同伴したことがその象徴である。丸山は、『ある自由主義者への手紙』のなかで、共産主義にシンパシーを持つものが自由主義者だと言明している。旧制高校的エリート文化が軍国主義に抗しえなかったという弱さや罪責感をマルクス主義に近づくことで埋め合わせることができた。またマルクス主義のヴ・ナロード的要素によって旧制高校的エリーディズムを中和することができた。マルクス主義的教養主義によって教養主義と教養人士は生き延びた。

 行きしなと帰りまでに、やっと「教養主義の没落」を読了。なるほど、まさしく祖父が過ごしてきた時間に重なる大正教養主義が戦争を経由した上で、戦後の大衆教養主義にいたり、どのように消滅したのか、非常に分かりやすく書かれていた。良書である。

 ネット仲間に会って話して帰宅。

教養主義の没落―変わりゆくエリート学生文化 (中公新書)

教養主義の没落―変わりゆくエリート学生文化 (中公新書)