どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

ネットの海の枯れ珊瑚がふく泡...('A`).。。... 書いてることは全部嘘です

にっき:資料は読めず、ブラックパンサー、琉球語


Black Panther - Official Teaser Trailer | HD

3月3日 土曜日 曇り

 昨日、微妙に不完全燃焼な過ごし方をしたので、どうしようかと思っていたが、ネット仲間から連絡があったので、再び大阪へ出ることにした。行きしな資料を読もうと試みるも面倒でやめた。いまいちなぁ。しかし論文の〆切は迫ってくるのだ。

 贔屓の喫茶店に立ち寄ると、作家氏も来ており、ブラックパンサーIMAX3D見に行くけど、どう?と聞くと、彼もいくとのこと。さらに、しばらくして、懇意にしているお坊さんが現れたので、誘うと彼もいくと。総勢4名のおっさんで映画を観に行くことになった。

 週末ということもあり、雑踏は混雑している。少し早めに出てよかったかもしれない。映画はさすがマーベルという出来であり、次回作への期待も大きくなるものである。マーベル作品のとくにアベンジャーズ・シリーズは現代アメリカ社会を再神話化(R.ブルトマンの非神話化の逆)したものだと、つくづく感じている。言わずもがな、キャプテン・アメリカは、古き良きキリスト教的アメリカの体現者であり、彼との距離によってすべてのキャラクターが配置されている。しかし、そのアベンジャーズの南北戦争(The Civil War)を描いたのが前作であり、その後に登場したのが、ほぼ黒人キャストによって為された本作ブラックパンサーである。

 すなわち、現代アメリカ社会の再神話化において、同作は公民権運動以後の世界を象徴しているといえよう。この程度の読みは、中学生でもできる内容なので、日記にドヤ顔で書くようなことではないが、日記なので、書いても許されよう。

 衝突する複数の正義という現代アメリカの自画像に、アントマンはヒスパニック文化の存在感を香らせ、ブラックパンサーは黒人の自覚を加えたのだ。惜しむらくは、アジア、アフリカに対する作品の解像度である。これは友人作家が指摘するところでもあるが、たとえばドクターストレンジのチベット描写の雑さ、または今回のブラックパンサーにおける猿神ハヌマンである。後者は明らかにインド神話からの引用なのだが、インドとアフリカがごっちゃになっているあたりに、マーベル作品の視聴者層の脳内世界地図が、大航海時代以前であることが分かる。

 しかし、それこそがグローバル市場のリアリティであり肌感覚なのだ。そこにこそ、プレスター・ジョンが治める東方のキリスト教王国インドについて、アレクサンドロス大王がアリストテレスに送ったとされる手紙にあるような、驚くべき想像力の世界があるのだ。詳しくは、西洋中世奇譚集成「東方の驚異」(講談社学術文庫、2009)を読まれたいが、マーベル作品なり現代の想像力は、それらの解像度の粗さがもたらすもの、境界線に立ちあがる不思議な世界であるとも思う。

 とまあ、多くのことを考え楽しめる作品になっているので、マーベル・ファンの方ならずとも劇場に足を運ばれると良いかもしれない。映画後、御坊様が持っている商品券の束でトンカツ定食をおごって頂き帰宅。帰り道は寝てしまった。

 作業をしても良いのだが、疲れているので、Netflix黒い鏡の続きを視聴。相変わらずひどい話である。もう一話みてもよかったが、気になっていた、production I.G.最新作「B」を視聴。おお、すごい。続きが楽しみである。

 その後、話題のポプテピピックを最新話を視聴。まさかの琉球語とは…!アニメに琉球語を持ってくるのは、ものすごいことではないだろうか。驚いた。その後、新たにネット仲間を得た夜となった。明日は宿直である。起きれば教会へ行きたいのだが、起きなければ、オンライン配信に頼ることになろうか。

www.youtube.com