5月4日 金曜日 晴れ
午前中、ちょっとだけゆっくりして昼過ぎに京都を出発し、アニメーター氏、批評家氏と共に現場入り。文句なしの最高の一日を過ごした。
同時に、もうすぐ、この愛する贔屓の喫茶店が閉館することへの悲しみもあり、最後の登壇者への拍手の際に、思わず一人泣きそうになった。でも、本当に良い一日だった。きっと、こんな夜は二度と訪れないだろう。しかし、この有限性は価値の喪失を意味しないのだ。価値そのものなのだ。
どうにも言葉にならず、思い出せば泣きそうになる、本当にうれしくて楽しい夜だった。一方で、迫る有限の本質が胸を衝く夜となった。畏友と交わした握手で、ふいに涙が出た。交錯する数多の物語の行方を彼方に託して、道を紡ぐその先には何が待っているのか。八日目の朝まだき、まだ物語は続いていく。
深夜、京都についてのち、京都から来た友人たちと中華に立ち寄った。が、もはや疲れ過ぎていて、ほぼ電池切れだった。