5月20日 日曜日 快晴夏日
昼前に起きて身支度して出発。教会に間に合わず、オンライン礼拝を聞いた。何にせよ、泣いても笑っても今日が最後である。一時過ぎに到着し、とりあえず座れたら、そこにまさかの畏友が現われたので相席した。東京での仕事をキャンセルして戻ってきたらしい。
最後に、ハニートーストを食べたいと思っていたが、まだ残っていたらしく、最終日に食べることができた。ぼくが、ここで初めて食べて、最後に食べたものは、ハニートーストだった。最後にふさわしくパンの耳の部分である。パンの耳すきだからうれしい。
ふと隣をみると在日ロシア人の友人である。おお、久しぶり!と、少し前に日本でも公開された「ザシツニキ」という映画「ガーディアンズ」について聞くと、全然ダメとのこと。かなり変わった映画だったので、ロシア人がみた感想を聞きたかったのだが、どうやらロシア人がみてもイマイチだったらしい。ちょっと笑ってしまった。
人も増えてきたので、一度外出し姉妹店へと足を運んだ。友人となんだかんだと話し、彼がそのまま帰るのかと思っていたら、また行くという。まじか。ということで、本日、二回目の御帰宅である。既に人が並んでいて、しばらく待つと空いたらしく、再入店。大盛況である。
夜8時半、ちょっと遅いかと思ったが、やはり遅かった。すでに約30人ほど、順番を待つ人々がいた。結局、10時前になかに入れた。元より、最後の挨拶を聞きたいだけだ。立ち見でも構わない。で、実際に立ち見も出て、おそらく常連が60名ほどはいただろうか、皆が、大好きな場所の最後を惜しんで集まった。
終電も気になっていたので、9時くらいにカプセルホテルを当日予約。11時過ぎ、外に出ると、みな名残惜しそうに見ている。オーナー氏が、一人一人に御礼を述べている。「ありがとう、ごめん」と彼はいい、思わず堪え切れずぼくは涙して彼をハグした。
シャッターが閉まるまで見ようと思い、外で待つ。終電や仕事もあるので、一人一人減っていく。シャッターが閉まり、電気が消える。カフェ・ヴィランジュが閉館した瞬間だった。
その後、喫茶店仲間と夜食にうどんを食べにいって、四時くらいには寝た。さすがに疲れた。