6月19日 水曜日 晴れ
10時過ぎに起床。北海道に漂着した女性がロシア人でヘブライ語に反応したという事件について、ヨナを引き合いに出す人がいたようだが、そもそもヨナの状況とは全然違う。ヨナとの合致点は、海での遭難くらいだろうか。
なぜか今日を火曜日だと勘違いしていたが、よく寝たので贔屓の喫茶店にて読書にいそしむことにした。行きしな、義務の原稿を思い出したので、ぱっと書く。共産党員であることとキリスト教徒であることが平和裏に共存可能なのかを問うた男が昔いた。「赤岩栄」問題である。改めて考えるに、この問題はわりに重要であろう。混合、変化、分離、分割していく歴史=聖霊論的動態としてのカルケドン的反転の具体的事例のメルクマール。
到着後、小原猛『沖縄の怪談 メーヌカーの祟り』を半分ほど読む。かなりおもしろい。とくに前口上で明かされた作家の来歴は非常に気になる。いわゆる沖縄では、ありふれたユタにまつわる不思議な話である。実際に経験できるならば、してみたいものだが、はたして。沖縄の怪談にある滑稽さ、可笑しさは、どうしても人間を憎めない眼差しのようなもの、琉球を自覚する人々の固有性に連なる感性なのだろう。大変良い。
20時半には帰宅。23時よりタイの友人とだらだらとネットで2時間ほどしゃべり、4時過ぎには寝た。映画が大義を描けるか否かは大きいと思う。
私の祖父はアマチュア写真家で画家でもあり、読書家でもあった。だからというわけでもないけど、私も写真が好きで、最初に読んだのは祖父の蔵書の世界ノンフィクション全集とヘミングウェイだった。古い写真を見ていたら、祖父のセルフポートレートを発見した。自撮りだよね。今でもよく見るやつw pic.twitter.com/36IuadSCuk
— 小原猛 takeshi kohara (@damdambooks) June 18, 2019