どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

ネットの海の枯れ珊瑚がふく泡...('A`).。。... 書いてることは全部嘘です

にっき:休み、ラノベ読む、出版話

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6月26日 金曜日 雨

 昨晩、遅く戻ったのもあり午前はゆっくり。最近、夜に眠る前に「異世界居酒屋のぶ」を読んでいる。完全に飯テロであるが、読みやすいし、少しずつ寝る前に読み進めるのにちょうど良い。

 昼食はカレーへ。久しぶりに西洋古典君を誘い院生氏と火曜にもいった店へ。さすがに同じ味を頼もうとは思わず、バターチキンを頼んだ。美味しい。食後、西洋古典君とちょっとだけ映画をみる。中々ひどい映画だった。その後、やらねばならぬことをダラダラと。深夜、ミャンマーの友人、編集の人と話す。

異世界居酒屋「のぶ」 三杯目

異世界居酒屋「のぶ」 三杯目

 

  先週の土曜夜に友人と話したことにも通底するが、本を書くことについて。友人は今後、博論を書籍化して出すことになったそうだ。人文学の博士であり、いまは任期付助教で自分の専門分野とは関係のない仕事をしている。そんな彼が「もう専業研究者でなくても良いかな」と思っていると言っていた。確かに、仮に地方私大の教授になれたとしても、今から20年後には大学生そのものの絶対数が減ることで、大学そのものが消えることが目に見えている。

 彼も僕も30代なかば、50代なかばで仕事を失うというのは非常に厳しい。そういう未来が、ほぼ既定路線のように見えるからこそ、彼はいわゆる専業研究者だけではなく、兼業としてやっていこうとしている。自分よりも優秀な人はいくらでもいるし、何か不思議な力で博士をとって、そして本を一冊出せることになった、一冊書けたから、もういっかな、と思っているのだそうだ。

 この話がずっと心に残っている。僕も出版の話を頂戴している。僕自身の専門分野は、より広い文脈におけば訳が分からないくらい膨大である。しかし、現代日本人には馴染みがないのだ。だからこそ、その研究対象に向き合う視点を提供できるような本を、という話だった。

 先日、その出版社より友人が本を世に問うた。実力のある人なので、当然といえば当然だが、すでに数回刷り、スマッシュヒットとなっている。大きめの本屋にいけば話題の新刊として平積みになっているのも目撃した。彼のようにはならなくとも、研究文献なり100年後の無名の誰かの足がかりになるような、本棚の一部になるような仕事が僕にも出来るのだろうか。ド深夜に友人たちと話しつつ、見えない未来の感触を描いた。