どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

ネットの海の枯れ珊瑚がふく泡...('A`).。。... 書いてることは全部嘘です

にっき:初詣、作家&坊主、死生観

1月2日 月曜日 晴れ時々くもり

 11時前に起床。13時半過ぎ、明日でも良かったが初詣にいっていないので、御屋敷へと御帰宅することにした。新年最初の一人になることを考えたが、乗車中に本を読むための準備をしていたら遅くなった。ほぼ終点から終点なので一時間座って読めるのは毎度のことながら良い時間だ。

 ただ年始ということもあり普段は見かけない家族連れがやたらと多く、ちょっと驚いた。そうか、そういう時期だしな。子供たちがうるさいのはともかく、ちょっと呆れつつも笑ってしまったのが、母娘とみられる親子。母は70前、娘は子連れの40代といったところか。別々に座ったらしく、娘の名前を大きな声で車内で呼んでいた。そして、それを聞いてキレる娘。もう何がなんだか...笑える。

 御屋敷到着。新年だし、そんなに人もいないだろうと思ったら、ほぼ満席。まじかよ、訓練された旦那様方はんぱねぇ...(白目) とはいえ独身で年末年始も帰省する必要がなく、休みがとれる場合、別段やることもないので、外に出るついでに御屋敷に来て珈琲飲むというのはさもありなん考えである。まさに、僕がそれをしてるわけだし。いや、やること(修論)あるんだけど...。

 相席前提で座ったら、しばらくして相席に。四人席テーブルなので対角線上に座るのかと思いきや、目の前に座られる。ん?と思ったが、まあ。何度か見かけたことのある顔だったので話しかけようと思ったら、どうやら独り言らしい。まじかよ。注文を聞きにきたメイドさんとは8割方会話が成立していたが、僕には関心ないご様子。愛想で会釈くらいしようかと思ったが、彼の見た目のDQNっぽさに、草食系オタ姿のワイは緊張しつつ黙って読書に勤しんだ。

 「おかえりなさいませ、旦那さま」しばらくすると友人作家が現れたので、彼と空いた別の席へと案内されて新作の構想などを聞く。書籍化を引き受けてくれる出版社は確かにないだろうけど、めちゃくちゃ面白い話だった。ぜひ書いてほしい。その後、教団事務所に用事があって通りかかった坊さんの友人もそこに加わり、成り行きで新年会めいた感じ。

 修論を書くつもりで用意もしてきたが、作家氏と濃い話をする機会でもあり、ぐいぐいと話し閉館時間。そういえば年末年始ダイヤ?なので、終電の時間はどうなっているのだろうと、ちょっと不安になったが無事に準急に座れたので良かった。

 行きしなは家族連れが多く、帰りは人が少なかった。乗車の友は「日本人の死生観」である。柳田、折口における死生観の箇所を読んでいたからか。やたら座席の隙間から暖房が出る熱い座席に座り、暗い駅をいくつも通り過ぎていると、幽冥か異界他界へとつながるような思いがした。

 21世紀の死生観に関する作品紹介から始まり、江戸時代と明治の連続性・非連続性を文学史を中心に、現代までひも解いていく内容である。副題が、明治武士道から「おくりびと」へ、である。3.11以後まで射程に入っているのでかなり面白い。僕のような門外漢にとって、良い死生学入門である。

 ホームで20分立ったまま特急を待つよりも、座ったまま読書できたほうが良かった。準急あなどれない。なかなか良い初詣だった。帰宅後、続けて作業。三時に寝た。

日本人の死生観を読む 明治武士道から「おくりびと」へ (朝日選書)

日本人の死生観を読む 明治武士道から「おくりびと」へ (朝日選書)