どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

ネットの海の枯れ珊瑚がふく泡...('A`).。。... 書いてることは全部嘘です

にっき:帰路、啓示的、御帰宅

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7月24日 月曜日 快晴

 ギリギリまで寝ようと思ったが、子供たちが起きた音に合わせて僕も起床。七時くらいまではうとうとしたが、8時前には出なくてはならないので、着替えて詰めて出発。とはいえ、もうほぼ準備は出来ている。

 どうせ子供たちを見なくてはならないので、車に乗ってチャイルドシートに座ってもらっているほうが楽だからと、細君が空港まで送ってくれるという。なんと。確かに路線バスで帰るよりも、高速のほうが早いので助かる。

 夫氏のほうは、実は学会で明日、京都に来る。なので、遠からずすぐに会うわけだ。一枚、高台から写真を撮る。今日も青く碧い。良い滞在だった。行きは自分で運転することにして、一路空港へ。高速道路だと国道58号の混雑を回避できるのでよい。ほどなく空港手前の自衛隊基地横をとおって到着。

 細君に御礼を申し述べ、空港へ。朝9時半である。A&Wを食べて、ルートビアの入れ物がジョッキでなくなったことを残念に思いつつも、美味しいと思った。その後、どうせなら変な食べ物が良かろうとネット仲間らへの土産を買っていたら、良い時間になった。

 搭乗口へ行き荷物検査。何事もなく終わって待合時間。隣に人がいないほうが良いので、後方席をとった。また少し早目についたので、ほぼ最初に機内へ入り、荷物をあげて着席。だんだんと眠くなる。

 離陸するところまでは窓の外を見たいと思っているので我慢したが、奄美大島、屋久島、種子島あたりが見えた後は少し寝た。寝たあと、買った本を読んだ。池澤夏樹の来歴に思わず啓示的なものを受ける。

 期せずして作家が生涯をかけて向き合うテーマがあるという。彼が出した「太平洋」ということばに、僕はいま自分が何を考えているのかを明確に自覚した。あぁ、そうだったのか。なぜか沖縄が好きだったが、沖縄という太平洋の一部から考えれば良いのか。妙な言い方であるが、これは文学として書かねばならない。博論にはならない。突如到来した20年前の記憶、それを導いてくれた作家の新しい声が、僕を新たな地平へともたらした。いや、この場合、太平洋だから水平か。知らんけど。

 だんだんと関西の街が見えてくる。鉄鳥も心なしか一息つきたいように見えて、着陸態勢に向かって体が少し震えていた。遠くに梅田が見えて、到着、着陸。旅の終わりだ。

 ゲートを出てポートライナーへ。日射しがきつくない。気温と湿度はあるが、関西のほうが涼しい。友人準教授氏とお茶がてら面会。近況報告である。今回の旅の収穫をさらりと一時間半程度で話した。楽しい時間となった。

 その後、JRに乗って行きつけの喫茶店へ。御屋敷への御帰宅である。到着しドアを開ける。「おかえりなさいませ、えっと、沖縄からですよね?w」いつものメイドさんが笑う。「いえ、今日はじめてなんです、沖縄から来ました。」怪訝な顔をして「そうですか、こちらへ」と案内される。館内には見慣れた顔が何人か座っている。

 疲れた。日常に戻ってくると安心したのか眠くなる。ウーロン茶を飲んだが、一時間座っているのがやっとで、いつもの路線で自宅へ戻ることにした。御帰宅から御帰宅へ。こうして、僕の20年前への旅から新しい地平への移行は終わり、休暇は終わったのであった。明日は研究日である。寝たい。

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