どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

ネットの海の枯れ珊瑚がふく泡...('A`).。。... 書いてることは全部嘘です

読了2冊、宿直日、末法終末

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4月13日 土曜日 快晴

 9時過ぎに一度起きたが二度寝、10時半起床。痰もかなり収まった。とりあえず宿直である。近所でサーモンベーグルを調達して、最後の珈琲で齧り、12時過ぎまで日記更新。12時半には出発。一冊、小説を読み終えて、なんとか研究を始めたい。

 職場への行きしなに正宗白鳥『我が生涯と文学』を読了。色々と面白い短編だった。

 聖書は偉大なる文学であるが、有島などは、その聖書から文学を盗んで日本の文壇で名を成したのだと、内村は罵っていた…植村よりも度量の狭かった所以であるが、キリスト教の殿堂に入って、その倉庫から文学だけを盗んだと評したのは、内村らしい観察で甚だ面白い…

 有島の文学にはキリスト教の影響が随所に現れている。有島や小山内や私などのように内村鑑三に心酔したり、「我等の主なるキリストよ」と、内村流に祈祷を捧げたりするような舶来的野暮な真似は荷風のなし得るとこほではなかった。

 …内村は早くから軍備撤廃論者であって、もし、キリスト教国たる西洋から戦争を仕向けて来たら、彼等の前に聖書を突付けて詰責すればいいと主張している。それで西洋諸君が恐れ入ると真面目に信じていたのは、子供染みているが、そこに純真な詩人的天分があったと云ってもいい。トルストイの無抵抗主義と同様で、聖書の教えをそのままだから受け入れんとしたところは両者相通じていた。そのくせ両者とも甚だしく主我的人物であったのだから面白い。
正宗白鳥『我が生涯と文学』新生社、1946年、41頁以降

 いつものように仕事前に贔屓の喫茶店にて遅めの昼食をとって職場へ。引き継ぎ案件のため、冒頭一時間は待機時間となったのでブリッシュ『悪魔の星』を読了。同僚と話しながら、無事に一日を終える。

 深夜、ネットで新たな都市伝説を見かけた。景教の影響を受けた空海が真言宗を、最澄が天台宗を立てたという嘘は、何度も聞いてきた。今回のものは、親鸞が「イエスの山上の垂訓」から影響を受けたというものである。さすがにあり得ないであろう。仏陀もイエスも呆れ果てる末法終末の世である。

 1時半には寝た。