どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

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早寝早起、朝うどん、食人の理由

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6月4日 木曜日 くもり

 4時過ぎに起床。時計をみて目を疑った。起きて映像を消化するつもりが寝てしまったのだ。ウルトラ早寝早起きである。どうしようか布団の中で迷っていたら目も冴えてきたので、朝5時半、この時間には空いているといううどん屋へ自転車で向かってみた。

 天ぷらうどん600円。朝、温かいものを食べるのは良い気がした。ファミマの大きなアイス珈琲を買って、帰宅。マヤ文明で最大の建造物見つかる 「文明観を覆す発見」 というニュースは大変興味深い。ちょうど中南米の文明について考えていたからだ。

 6時過ぎから7時半過ぎまでブログ更新。出勤ラッシュは避けるべきながら、午前中には出掛けたい。15分ほど昼寝して、10時半頃から身支度のち、11時には出発。

 12時半には贔屓の喫茶店に到着し、マーヴィン・ハリス『ヒトはなぜヒトを食べたか』を14時過ぎには読了。

 とりあえず要約と感想をおく。原題は英語で「食人族と王 文化の起源」、邦訳が「ヒトはなぜヒトを食べたのか」と刺戟的な感じ。

 著者いわく、太古の人類は動物を食べ尽くし植物食にもなり、農耕と牧畜が始まり、結果、余剰カロリーと富の蓄積によって、文化として「戦争」を開発。戦争に最適化する過程で女系社会を経由して、部族やバンドを超える国家をつくり、結果さらに国家が生まれた。

 国家は、動物を供給するために、宗教に食の可否を正当化させた。事例としてアブラハムの宗教の「豚」、インドの「牛」禁忌があげられる。

  これら、ユーラシア大陸では、それでも家畜が食えたけれど、中南米では大型の哺乳類が洪積世(約258万年前から約1万年前まで、だいたい氷河期)には絶滅していた。結果、中米アステカ文明(1428-1521)のころには、食える家畜がおらず、アステカでは食人が国家と宗教によって制度化された。

 つまり、「人類の営み=文化は、環境に規定される」というのが著者の主張。

 後半、著者は、同じ観点から、治水技術の有無から始めて、産業革命や民主主義への文化進化の必然性を説く。

  いちおう、最低辺でも、ぼくは人文学者なので、後半あたりは、さすがに無理があると思った。著者マーヴィン・ハリスは、調べるとアメリカ人類学会でも賛否両論、毀誉褒貶ある学者だったよう。とはいえ、マルクス主義史観、マルサス人口論ベースに基づいた文化論的仮説としては楽しく刺激的だった。

 研究者としては著者の人文学の素養不足を感じ、ツッコミどころはあったけど、それでも、それを超えて楽しいと本だったのだ!ということで、興味あれば、一読をオススメできる本だと思う。せっかくなので、引用しておく。

 再生産の圧力、生産の強化、環境資源の枯渇が、家族組織、財産関係、政治経済、食事の嗜好や食物禁忌を含む宗教的信仰などの進化を理解する鍵となるように思われる…食人習俗、愛と慈悲の宗教、菜食生活、嬰児殺し、生産のコスト=ベネフィットのあいだに私が指摘する因果関係…

 諸文化は概して、生産、再生産、生産強化、資源枯渇の諸過程についての知識をもってすれば大体予測できる、同方向に収斂してゆく経路に沿って進化してきた

  古書店に入るためにマスクを買い、一冊クセジュ『英語の語彙』を150円で拾って、その後、地下の旭屋で北海道の怪談本の新刊を購入。ぼくも学者しながら怪談を書けるようになりたいものである。

 19時の電車にのって帰洛。コンビニでメシを買い、あとは超自然を2話、TNGを一話みて、0時半までには就寝。良い一日だった。明日は仕事やら雑務を片付けねばなるまい。その後は、再び連泊、そして研究開始である。

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