どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

ネットの海の枯れ珊瑚がふく泡...('A`).。。... 書いてることは全部嘘です

いのちのたび、コナ珈琲、極北の秘境

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7月8日 火曜日 晴れときどき曇り

 かなり早めに起床。朝7時ごろ、とりあえず外に出てみる。福岡・洞海湾の工場地帯の煙が雲につながっている。洞海湾を出て右に曲がれば、瀬戸内海から太平洋。左に行って北上すれば日本海、南下すれば東シナ海となる。朝鮮特需に併せて栄えた街は、沖縄「鉄の暴風」の残骸を買い取って、現在の朝鮮半島のかたちを決める要因となった。出発前までに読了した『沖縄アンダーグラウンド』とつながる。

 朝9時よりやっているという、北九州市立いのちのたび博物館(自然史・歴史)をまず訪問。厳重なコロナ対策がしかれており、驚いた。

 「いのちのたび博物館」、正直にいって、当初ナメていた。名前がイマイチだし、いわゆる地方の博物館だし…と。ところが、それは無知なぼくの勘違いで、最高の展示だった。

 展示内容は「北九州」を惑星規模で位置づけて、超大陸の頃から近現代史に至るまでをコンパクトに一括している。すごい。少年時代、恐竜の化石に、その後、海洋考古学者になりたかった者として、また現在、近現代の思想史や宗教学から人類学へと視野を拡張しているぼくにとって、最高にエモい展示だった。

 古生物学者になりたかったし、絶命動物も大好きなのだ。開館直後にあらわれ、終始、涙目で13時半まで徘徊するオッサンは、少々不気味だったと思う。しかし、本当によい時間を過ごせた。レプリカの多さという意味では、徳島の大塚美術館にも似ている。恐竜化石の複製は、そのサイズを示し、所蔵場所を指示する。これをみた人の中から、将来の大学者が生まれるかもしれない。一方、生態展示も良かった。両親が与えてくれた生物図鑑に載っていたカメの本物をみれたのもうれしいことだった。

 十分に堪能したので、博物館ガイド、化石を購入。駄菓子屋で売られていた飛行機のオモチャを欲しいと思ったが、明日にしたい。

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 その後「官営八幡製鐵所・東田第一高炉」を1時間かけて見学。日本の近代化を支え、国会議事堂や米国NY9.11WTCにも使われた鉄鋼をつくった。日本にとって20世紀は鉄の時代だったといえる。二つの世界大戦とその後と。

 普段歩かないので、疲れ果てて、徒歩10分のところにあるハワイアン「コナズ珈琲」にて昼めしと休憩。あまりに歩きすぎたのでヘトヘトである。またスマホ用のUSBを隣接するウォールマートのような巨大ホームセンターにて購入した。

 ハワイ・コナ珈琲は、留学時代の思い出だ。近所のトレーダージョーでよく買っていた。それもあって入ってみた。ついでなので、ハンバーガー2枚パテでセットを注文。かなりの量だったが、おいしかった。ハワイには行ったことがないが、アツくハワイを感じた。

 やっと休憩できたので、死なばもろとも、近所にあるという「世界遺産」の一部を見学することにした。明日でもよいかと思っていたが、今日みておいてよかった。なぜなら、単体で見にくるような内容ではないからだ。駅から無意味に遠い道のりの果てに、見られるのは外観だけで、見学としても経験としても、あまり良いものではない。もちろん見ても悪くはない。

 ということで、疲れ果てて一度帰投。荷物を置いて考えた。今日は梅雨の晴れ間だし、明日はまた雨となるらしい。ならば、行ってみたかった古本屋へ行こう。

 バスに飛び乗って、気になっていた「古本や檸檬」を訪問。さらに、そこで教えてもらった「藤井書店」にもお邪魔した。検索しても売られていないトンデモ系のキリスト教本などが出てきたのもあり、迷ったが、資料として購入。

 満足して宿に戻り、一日を振り返る。北九州市の歴史を恐竜以前の時代から現代にいたるまで、約8時間歩いて把握できた。全く後悔はない。ただ明日ギックリ腰にならないか、不安である。

 しかし雨と湿度のせいで、サンダルがにおう。ハイターにつければ消臭できるだろうか。とはいえ洗ってもまた雨に濡れるのでは、いかんともし難い。そう思いながら、23時半すぎには寝落ち。

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