どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

ネットの海の枯れ珊瑚がふく泡...('A`).。。... 書いてることは全部嘘です

カレーに乗るエビフライ、情報局記者會、新書を読了

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8月7日 金曜日 くもり

 9時頃に起床。七時間連続で眠れると、疲れが取れる気がする。11時頃には出発。大阪へ向かった。本日は、この3週間ほどの狂った忙しさから、とりあえず解放されたので、羽を伸ばしたい。つまり、喫茶店にて読書したい。

 行きしな、ネットで見かけた、樋口耕太郎『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』光文社新書2020年6月を買った。著者の経歴からだけみると、果たして何を語り得るのか、と思ったが、その経歴だからこそ何を語るのか、気になった。M卒で経営なので、いわゆるガチガチの人文学ではない。かといって王道の社会学でもない。

 人文学は、字が読めれば誰でも始められる学問なのでナメられがちである。たしかに原文と論文を確認できれば誰にでもできる。只その学問性は、現代日本語だけでなく、複数の言語にまたがり確認できること、必要なら千年でも二千年でも遡って検証することにおいて担保されている。そういう意味で、どんあ切り口で「沖縄」を語ってくれるのか、興味深い。

 正午半には到着。大分で買って検めていない古本をひらいた。そういえば、原爆の季節である。期せずして、手元にあるのは、あまり市場に出ていない(多くは戦火で焼けたと思われる)、情報局記者会『大東亜共同宣言』新紀元社版1944年2月。アジアのナイーヴな青年国家の理想は、新型爆弾によって挫かれ、いま、その覇道は、老獪な大国・中国の態度に引き継がれたのだなと思った。本文中に「十億のアジア」という語が頻出するが、当時の日本の人口が1億だとすれば、自分たちのほか9割の「アジア」のための戦いという論理構成である。遠くなる近代日本の面影が夏の陽射しに水面のようにちらついている。

 で、樋口耕太郎『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』光文社新書2020年6月を喫茶店にて、半分ほど読了。帰りしな、電車で3割ほどを読み、もう終わりかけなので、駅のベンチで最後まで一気に読んだ。

 大きく予想をこえて、かなり面白い不思議な本だった。ネオリベの走狗だった人物が、期せずして訪れたローカリティに正面衝突し、グローバル・エリートの方法論で体当たりして変化したその行方。あまりに面白かったので、すぐに短評を作成して、原稿上司に連絡。著者にも感謝を申し述べておいた。異色にして出色の出来といえる。

 帰宅後、21時過ぎにラーメンを食べた。唐揚げ定食ごはん抜きを頼むと、気を使ってくださり、唐揚げが倍盛り?で出てきた。残すわけにもいかないので、食べたが、二つで良かったんや...。

 0時過ぎから友人アニメ監督と朝4時頃まで、なんだかんだと雑談。新規案件も含め、少しずつ書き仕事で身を立てるようになりたいものである。良い一日だった。

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