どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

ネットの海の枯れ珊瑚がふく泡...('A`).。。... 書いてることは全部嘘です

読書日、葉桜、薩満教

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4月14日 木曜日 くもり

 11時前後で起床。14時前までブログ更新、連絡、身支度。事務手続きのち烏丸・丸太町付近へ行き、歩いて帰宅。裁判所あたりは微妙に葉桜が残っている。新緑と薄桃色がよい。なか卯でひさしぶりに食べた。

 帰宅後、読書。途中fbのおもしろい動画をみていると夜になってしまった。反省。

 堀一郎『日本のシャーマニズム』を読む。詳しくないのでわからないが、結局、エリアーデが基礎になっているという理解でかまわないのだろうか。現在では「エクスタシー」というと違法薬物であるが、宗教や民俗における専門用語としては、忘我・脱魂の状態を意味する。シャーマニズムは基本アニミズムであり、というのは納得もいくが、どの時点で他の宗教的世界観と融合・混淆したのか、それの追跡調査などはないのだろうか。

 日本におけるラマ教の影響が天台・真言に残るというのはわかる気がするがミトラ教の影響はさすがに眉唾では?と思った。帝政ロシア時代、正教にシャーマニズムが激しく迫害されたというのは笑ってしまった。一度ロシア正教において悪魔憑きが祓われている映像をみたことがあるが、ああいう感じだったのかもしれない。

 ツングース語「シャーマン」の語源はインド・チベット経由のパーリ語、サンスクリット語由来の説もあるとのこと。それはそれで興味深い。あと、漢字表記で「薩満」の提案もあるとのこと。

 嘘か本当か知らんが、一番おもしろかったのは「巫覡」の巫は女、覡は男で、蒙古とブリヤートにbuge, booの語があり、さらに女真、満州、蒙古、朝鮮のバフシン、パクシ、パクス、バクシは、日本語訳で陰陽博士に入ったという。つまり博士課程はシャーマンになるための訓練である。わらった。

 シャーマンと他の違いについては諸説あり。ただの地域限定の病気とするか、人類全体の脱魂技術とするか。また最古の宗教文化と措定しても、黒シャーマン(悪)、白シャーマン(善)、どちらが先か。興味の尽きない世界である。文化人類学、宗教学、民俗学、言語学など関連分野のものをぼちぼちと読みたい。

 オットー「聖なるもの:Mysterium tremendum et fascinans」は、シャーマニズムにも当てはまるのだろう。決して病人ではなく、異常者としてのシャーマン。

 夜、DS9オブライエン娘モリーがタイムスリップする回を視聴。DS9脚本チームが有能すぎる。

 資料を30分ほど読んで3時半までには寝た。