どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

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にっき:地元、邂逅、予感

8月15日 金曜日

 朝、いそいそと動き出し、たった一泊の実家滞在で広げた荷物を詰めて出発。お盆の時期で、今年より実家が仏壇を預かったようで、その関係で見覚えはあるが誰か分からぬ親戚夫妻が訪ねて来られた。何か年齢と夏を感じる瞬間だった。父親に送ってもらう途中で本屋による。あずまんの新刊を遅ればせながら購入。

弱いつながり 検索ワードを探す旅

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  で、トイレにいったら父親から電話。いまトイレと答えると「一万円貸してくれ」とのこと。何の話かと思いきや、最近、塩野七生にハマったらしく、ローマ人の物語を文庫で大人買いしたようだ。値段を見てなかったようで、手持ちの現金で足りなかったとのこと。還暦を過ぎたおやじの大人買い、ぱねっす!

ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)

 

  研修会場となる某ホテルまで送ってもらい、会場周辺を散策。代ゼミが近所にあり、あぁ、そういや昔いってたよなぁと思う。十数年ぶりに地元を歩くというのは妙な感じである。昼食に、ロッテリアの長いバーガーを食べてみた。お腹いっぱいである。 

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 で、人も集まりつつ、研修会開始。冒頭、余興という形で、地元のゴスペルバンドが登場。中学のころから知っている知人たちが登場。会うのは数年ぶりだ。数年ぶりと言っても、挨拶を交わした程度なのだが。ゴスペルバンドなので、内容は讃美歌なわけだが、世界の片隅で神を賛美する人々に、なんだか感動してしまい、泣きそうになった。そういえば、8月15日、この日は終戦記念日であり、僕の受洗日でもあった。

 僕はキリスト教信仰を持ってから洗礼を受けるまで二年空いているので、15年前の今日に洗礼を受けた。信じたのは17年前である。教会行事は日曜日が多いので、8月の第三週日曜日というのは、僕にとって、伊江島で散った祖父の兄を思う日であり、戦後史を考える日でもあり、そして自らの信仰を覚えるときでもある。17歳の夏から、17年を経たのだ。おっさんになったなぁ。二十歳までと二十歳以降の体感時間が同じという説があるが、実感としてはうなづくところである。

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 研修は、15分早く終わったオープニングの後、早速、僕の仕事である分科会となる。90分の時間内で、5分の休憩を入れて、80分話した。内容としては、主題に関する現状、歴史、理論、実践という流れで、できるだけ希望のある話にしてみた。毎度のことながら、僕は人の表情が読めない。楽しんでいるのか眠いのか、考えているのか、よく分からない。可能性があり過ぎて判断できないのだ。

 分科会後、話を聞いた方が名刺をくださった。有り難いことである。夕食は、いわゆるバイキング形式で、割に美味しいものが出たように思う。既に仕事を終えた僕としては、あとはメシを食って帰るだけである。が、夜のセッションは、学生の頃にお世話になった方で、現在は、関東の有名私立高の学院長になったのだとか。そんな過去との邂逅もあり、とにかく疲れたし、感情的に揺さぶられる日となった。

 とりあえずと思って、米国にいって三年、帰国して三年を経て、色々と考えてきたことの暫定的結論が見えそうな予感のする一日だった。京都で大雨が降ったらしい。