11月11日 火曜日
朝が寒い。少し遅めにおきて、とは言っても昨日と変わらないが、約一時間ほど、ぼーっとした。珈琲を飲んで、そろそろ作業開始だと思っていたら玄関の呼鈴がなった。誰かのアマゾンが届いたのかと思ったら、キリスト教系の新興宗教が訪ねてきた。
応対したのは同居人学生氏。勧誘の人たち、今回は相手が悪かったようである。学生氏は、来春より院にいく。その準備として彼は聖書の古典語に習熟している。その彼が、折しも新約聖書の購読をしているところを邪魔したのだ。
話し声がしたので、階下を見てみると、学生氏と宗教勧誘に来た人が話している。一人で相手をしたいのか、面倒で切りたいのか分からないので二階から珈琲片手に(・∀・)ニヤニヤしながら聞いてみた。以下、その様子である。
新興宗教「私たち、奉仕活動で聖書を皆さんに(ry」
学生氏「いま、ちょうどマルコ伝を読んでいてかくかくしかじか(以下5分ほど原典釈義が続く」
新興宗教「・・・る、るルカ伝では…」
学生氏「ああ、そうですね。でもルカではこうなっていて、マルコでは…(さらにルカとマルコの違いについて言語解析が5分ほど続く」
新興宗教「」
学生氏「?」
新興宗教「わ、わ、私の好きな聖書の箇所は・・・」
学生氏「あ、その箇所ですね。どの翻訳使ってるんですか?...なるほど、その箇所、こういうことですよね?原文ではそうなっていますし。翻訳としては、どう考えても文法的に、またヘブライ的な背景を前提にした上で、こうとしか訳せないと思うんですが。そちらの訳文は意訳しすぎだと思うんですが、どうでしょう?」
新興宗教「あ、あ、あ、あ、ありがとうございました。」
階下に行き、どうだった?wと聞いてみた。学生氏曰く、聖書を読んでどう思うかと聞かれて、きちんと答えたら、何も新しいことを教えてくれずに帰られてしまった(´・ω・`)とのこと。
まあ、なんていうか相手が悪かったな...。ちなみに、今回が二度目なので、もう二度と来ないでほしい。つか、本当に大切なことを伝えたいと思っているなら、まず大切にできる人間関係を作るとか、名刺出して自己紹介するとかしろって思うんだが、それはハードル高いのだろうか。他人の家に勝手に訪問しといて名乗りもしないとか、頭おかしいのか。今度来たら不法侵入だって言おう。
昼食は学食にて。外に出ると暖かい。部屋が寒いのか。京都は家が入り組んでいるからだろう、日当たりが悪いようである。タコライスと唐揚げを食べた。おいしい。
午後、編集より連絡があり、第一巻が出て、そのままになっているマンガ原案について、漫画家の人が連載やら介護やらで忙しくなり断られたので、誰か紹介してくれと来た。できれば「らぐほ」さんとかに頼みたいのが、ぱっと思いつく人がおらず、かつ予算も限られているので(表紙1枚・6頁で数万円)ピクシブで探そうかと思ったが、どうにもいない。今晩あたり、ネット仲間を伝ってイラストレーターを探したい。
その後、趣味を兼ねた勉強。英語を読むのは何とかなるが、正しい日本語になおすのが大変である。読んでいるのは、歴史物で、東進した古代シリアのキリスト教の顛末。インド、中国、モンゴルへと広がった彼らの物語は、非常に興味深い。特に、景教以後、400年の空白を埋めるケライト族のキリスト教については、面倒ではあるが、資料を漁りたいと思う。またプレスビュテル・ヨハンネスと蒼き狼の関係や、ヨハンネスの国にいるという動物たちについても色々と知りたいと思った。中世のこういう話は本当に楽しい。
The Medieval World: Beasts, Monsters, and the Kingdom of Prester John
日が落ちて今日は歩けなかったなと思いつつ、夕食。今晩は、博論準備中の友人がうちを使って読書会をやる日なので、彼を入れて和風パスタ。なすびうまい。夜、バイト的何かを行った後、イラストレーターを探さなくてはならない。今晩、寝る前に語学を少しせねばならぬ。また来週の金曜日には発表の時間を頂戴しているので、その準備もせねばならぬ。