どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

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失恋を思い出した話(今週のお題「憧れの人」)

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今週のお題「憧れの人」

 先日、漫画「惡の華」を読んだからから失恋を思い出した。何年も前の話である。挑戦的で刺激的な慣れない環境に身を置いて一年を経て、自信もついて二年目に入ってしばらくしたときだった。

 彼女と僕の間には共通の知人が多くいたし、彼女をよく知る人々に僕はお世話になっていた。その関係もあって、会う前から、印象だけは良かった。で、彼女は突然現れた。その日、様々な偶然が重なり、彼女が引っ越すことになっている部屋の掃除を僕がすることになった。そういう無駄な伏線が、非モテの僕にあり得ない予感を与えたのかもしれない。

 色んなことをすっ飛ばしていえば、一か月後、僕は彼女に惚れていた。節度を保つ努力をしていたせいか、相手は僕の好意に気付いていなかった。で、告白したら、ちょっと考えさせてほしいと言われて、一週間待たされた挙句、フラれた。年齢も年齢だったので、当然、結婚が視野に入った。当時、僕には、結婚よりも優先すべきことがあると思っていた。


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 彼女は聞いた。「もし私が~してって言ったらどうします?」僕は迷わず答えた。「やっぱり~しますかね。」彼女ではなくて、当時しなくてはと思っていたことを僕は選ぶと彼女に告げた。思うに、それが彼女にとって決定打だったのではないか、と今になって思う。

 その後は少々悲惨だった。元々、共通の知人がいる上、職務上関わる必要もあり、ほぼ毎日、僕は彼女と顔を合わせた。恋する男の愚昧さ愚鈍さというのは、どんな男でもあるもので、僕も例に違わず、フラれたにも関わらず、彼女との甘い未来を妄想していたりした。

 彼女は彼女で、友人としては僕をそばに置きたかったらしく、僕との距離を取らなかった。端的にいうと、どちらも若かった。人間関係の機微とか、そういうことが分からなかった。もちろん今だって分からない。結果的に、僕は、数か月後、彼女を避けるようになった。幸い、職務上関わる必要もなくなっていたので、ごくたまに見かけても気づかないふりをして、そのままやり過ごした。


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 で、あれから数年たって思う。いま彼女がどこで何をしているのか知らないけれど、とにかく生きてて幸せでいてくれたらいいな、とか。まあ誰もがそういうことを思うものなのかもしれないが、家族以外で、熱を上げて、そんなことを思ったのは初めてだった。身勝手な片思いでも、ある種、無償の愛にまで到達する良い例である。そして、こういう駄目な非モテがストーカ(ry

 当時、僕は彼女に憧れていた。でも、いま思うと、僕は彼女のことを憧れてはいても理解はしていなかった。僕はあの片思いを随分と引きずったが、いまでは少し遠い記憶になっている。憧れてはいても理解していない自分に気付いたからだ。自分の中にある勝手な相手のイメージに熱を上げること、人間関係では、よくあることだ。


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 仕事の関係で、一時期、いわゆる有名人やら作家やらに会ったことがある。憧れている人もいたが、憧れているだけでは、その人に会っても話す内容がないのだ。相手が誰であれ他者に話しかけるとき、そこには憧れではなくて理解の努力がなくてはならない。そんなことを思った。

 で、いま、30代もなかばになって憧れもなければ、理解の努力もしない怠惰な中年メタボになってしまった。もはや何を言ってもキモいだけであり、事案が発生するだけである。

どうしてこうなった...(・∀・;)