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台風一過、梅田変化、菊とギロチン

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7月29日 日曜日 台風一過

 夜中3時頃、おそらく台風だと思うが、音で目がさめた。その後、6時過ぎにも一度おきて、なんとも寝不足である。仕事を午前中で終えて、昼食のち休憩。これにて、今週はもう何もないのだ、と思うと、急に夏が始まった気がした。研究室もTAも、今週末の宿直まで何もないのだ。今月初旬の原稿はもう終わっているし、ゆっくりできる。

 そんなこんなでネカフェで休んだのちに、ネット仲間に会って散髪して帰ろうとしたら、非常勤講師殿より連絡。エキストラ出演した映画「菊とギロチン」を梅田で夜にやっているから見に行かないか、とのこと。

 なかなかエキストラ出演した人と行くこともないだろうと思って快諾し、先ほど別れたばかりのネット仲間氏に声をかけてテアトル梅田へ向かった。

 久しぶりに梅田に来てみて驚いた。数年来ていないからだが、阪急古書街は移設され、学生時代によく行った店はチェーン店に変わり、地下には京都駅のようなフードコートができていた。10年以上前、JRによるグランフロントの開発以前、ぼくが大阪に出てきた頃は、ちょうどヨドバシカメラが工事中だった。

 何もかもが変わりっていて、ただただ驚くばかりだったが、恩師によく奢ってもらった安いカツ丼屋は場所を替えて営業中、健在だった。時代である。
 映画「菊とギロチン」は大正末期から昭和前期、すなわち第二次大戦へと世相が傾いていく最中を生きた、アナキズムのギロチン社と女相撲の興行団がもし出会っていたら、どうであったかを描いた内容である。

 思想史的に興味深い時代であり、単なる左翼思想の喧伝映画というわけでもなく、シベリア帰還兵で在郷軍人となった人々の悲哀などは、もの凄い迫力で描かれており、なるほどと納得した。年齢制限もあるのかもしれないが、戦前の思想史的背景を知るためには非常によい映画である。小道具の再現度の問題ではなく、描かれている主題の問題だ。なお三時間という長丁場であるが、個人的には退屈しなかった。また劇中の音楽は非常に良かったと思う。

 いつもハリウッドばかりを見ている人間としては、映画というのは、こういうものもあるのか、と新鮮な体験をした貴重な時間となった。

 帰り道は、ひたすら女相撲とギロチン社について調べて一時半には寝た。

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菊とギロチン ーやるならいましかねえ、いつだっていましかねえ

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