どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

ネットの海の枯れ珊瑚がふく泡...('A`).。。... 書いてることは全部嘘です

にっき:ヘプバン大、シンポジウム二つ目、編集者の背中

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3月14日 土曜日

 朝9時半に出発。寝不足ではあるが、早めに起きた。羽毛布団があたたかい。納豆が苦手だったが、朝食に出る予定だったそうで、苦手だと言っておいて良かった。誰かをもてなすというのは、その人のことを考えることだ。今回はまだ挨拶していない友人の細君のご配慮を有り難く思う。あまり個人情報をいうものではないが、友人の細君は元自衛官である。(もっともこのブログに書いてあることについてはブログ副題を注意深く読むように)一度、色々とお話を伺ったことがあるが、楽しい時間だった。有事の際、実際にどうかと問うたら、自衛官そのものがナヨナヨしているので、すぐに死んじゃうとのことだった。何か時代を映しているようで面白かった。

 今晩は別のところに泊まるので、そこへ荷物を運ぶ。足がまだ痛いのでタクシーを拾って出発。杉並区の路地は狭くうねっている。友人によれば、もともと田んぼ道だったものが、そのまま今の路地になっているからとのこと。東京という都市の成り立ちは興味深い。いわゆる都市設計なども最近は興味があるので、何か入門書を読んでみたいと思っている。

 宿泊場所に到着。久しぶりにお世話になるご夫妻に挨拶し会場へ。今日のシンポジウムの場所がいまいちよく分からなかったが幸い、一度、乗り換えるだけで到着したので良かった。

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 昼食は最寄駅にて花丸うどん。久しぶりだ。塩なんとか肉うどんを食べたがうまかった。その後、バスでシンポジウム会場へ。今回は取材と僕の研究の双方で来ているので、期待値も大きい。K先生に期せずして会った。今後、良い情報交換が出来たら嬉しい。

 シンポジウムは基調講演、またパネリストそれぞれの発表も楽しかった。特に、プリンストン大から来たTH先生の話は、僕がこれから行こうとする世界の広がりが見え、また先生が刺激的かつ情熱的に話されたので、本当に楽しい時間だった。

 シンポ後、一通り名刺を以て挨拶回り。資料館の方に近況報告する時間と今後の方針についての指示と情報を頂きたく、ホテルまでついて歩いてタクシーで目黒駅へ。疲れたが充実した楽しい時間だった。たった二年だけだが、良い研究になり、今日あった先生方や資料館に少しでも貢献できれば嬉しい。

人類が知っていることすべての短い歴史

人類が知っていることすべての短い歴史

 

  帰り道、試験も終わったので止めていた文庫本を再開。なにこれ、楽しい。僕は子供の頃、恐竜の化石が好きで化石になりたかった。その後、化石を扱うのは古生物学だと知り、古生物学者になりたいとおもった。だから、再び読み始めたこの本は本当に楽しい。

 どうでもいいが、化石の後は中高生の頃に、漫画の影響で沖縄と考古学を好きになり、海洋考古学者になりたいと思っていた。が、17歳頃に転機が訪れ、以来その延長線上にいる。あの頃から変わったことも多いし、大差ないことも多い。この本に登場する数多の不幸な天才たちのようではないが、わずかな期間でも再びアカデミアに身を置けることになったので、凡俗は凡俗なりに矮小ではあれ、小さな貢献を後の巨大な才能のために残したいと思う。

 新宿で8時以降に待ち合わせだったが、オノボリさんな僕には安らかに待つ場所を見出せそうにないので、宿泊場所へ戻った。駅を降りて、既に小腹が空いていたので、バーガーキングを食べた。関西にもあるはずだし、在米時によく見かけたが、覚えている限りだと食べたのは3回目くらいのはずだ。

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 宿泊場所に戻り、お世話になった方に挨拶していると、出版社で編集者を生業とする友人から駅へ到着のメール。空いている居酒屋へ入り雑談。僕の知らない世界を見せてくれ、拡げてくれた最近の友人の一人だ。前の異動であまり楽しくない部署になったらしく、少々退屈しているらしい。刺身やらフライやらを食べて楽しく時間を過ごした。小雨がパラつく中、駅まで友人と歩く。

 僕には身に過ぎた人間関係が多いと東京に出てくる度に思う。出版不況は言われて久しいが、文明社会を長いスパンで保ち、選良たちの言葉を世に問う仕組みをつくるのが自分の仕事だと言う男の背中が、東京の夜に濡れていた。明日は晴れるといいな。