どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

ネットの海の枯れ珊瑚がふく泡...('A`).。。... 書いてることは全部嘘です

にっき:lociの場所、イカ焼き、PAX☆

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4月30日 日曜日 晴れ

 金曜夜の読書会で出てきたドケティズムについて、朝、シャワりながら考えた。直観だが、おそらくあらゆる異端はlociの場所を変更することで、正統になる説。仮現論は人格論ではなく聖霊論的広がりに場をもてば解決しそう。つまり基督論的過誤は聖霊論的に修正される。二性二人格的がそうであるように。たぶん金子晴勇にそえば、ルター、親鸞の逆対応に近いのかもしれない。

 日曜日なので礼拝へ。超越に頭を下げる日である。帰り道、叡山電鉄の東大路・元田中の南東角パチ屋隣に、デカいハンバーガー1個200円など、日曜に不定期で安い露店が出る。今日は大阪イカ焼きが一枚100円。2枚買って朝昼とした。寡黙そうなイケメン兄貴がスマホなぶりをやめて焼いてくれ、これまた可愛らしい女性が会計をしてくれた。若い夫婦だろうか。玉子と小麦とイカ、甘辛いソースの味が絡んで旨い。

 午後、昨日に続き再び大阪へ。行きしな車内で、ついに冷房がついた。春の陽気も初夏に変わる頃合いか。今日は、御屋敷の給仕人らが、追っかけているアイドルグループを応援するためのグループを立ち上げ、その披露ライブをするとのことで、新調スマホの性能テストを兼ねての参加である。

 いわゆるドルオタ的行動観察であるが、少々メタになる。まずパスポという女性アイドルグループがある。そして、彼女らの追っかけが、パスポ・リスペクトカバーのPAXというグループを立ち上げた。僕はそれを見に行くというわけだ。早い話が、アイドルを布教するためにステージに立つことにしたドルオタを見に行くキモオタという構図である。なかなかのカオス。

 新調したスマホの写真とビデオの撮影を試したかったのだが、暗くてよく分からなかったので、とにかく適当にシャッターを押しまくった。目当ての皆さんを見たらすぐに帰るつもりだったが、予定が押していたようで、結局一時間ほどその場にいた。結果、予想を超えた地下アイドルの世界を見ることができた。

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 ヴィジュアルとして衝撃を受けたのは、白シャツ・へそ出し・ブルマにガーター黒ストッキングで歌うアイドルである。ステージまでの距離も近く、あまりに生々しくて恥ずかしく、七色に揺らめく会場床を見るばかりであった。また会場でオタ芸を見たのも初めてである。何をいってるか辛うじてわかったり分からないコール、アイコンタクトをきちんと取り、会場の空気を支配する技術など、ステージの作り方ということの習熟度が、それぞれ違うことも興味深かった。

 目当てのPAXは、本日お披露目2回目(昼、夕方2部)になる。そもそもパスポの楽曲を何ひとつ知らないので、ただ茫然と観劇するにいたるわけだが、驚いたのは、運動量である。映像でみる分にはあまり感じないが、眼前で人が動き踊り歌うという様子はなかなか大変である。正直、僕なら開始5秒で捻挫する自信ある。くるくる、きびきびと嬉しく楽しそうに踊るステージ上に合わせて、客席でもスターウォーズのビームサーベルがくるくるヴォンヴォンと廻っている。15分というのは短い時間で、あっという間に過ぎた。地下アイドルの洗礼を受けたのだ。メイド服姿に慣れている者としては、新鮮さもあり、初の地下ドル世界に圧倒された。

 僕はドルオタではないが、なかなか興味深い世界の入口をみたように思う。良い勉強であり、稀有な経験となった。舞台芸術?ということばが適切なのか分からないが、空間に一つの世界をつくるという意味では、いわゆるライブであれ歌劇であれ、ミサであれ、近いものはある。巨大なロールプレイの表出。いま話題の東浩紀氏「観光の哲学」などは、このあたりの話も扱っているのだろうか。常々読みたいと思っているが、能力が足りないので手をつけられずにいる。

 ちなみにPAXとはラテン語で平和であるので、彼女らは平和活動に勤しんでいるということになる。これは何についてもいえるが、キモくて金のない汚いおっさんが自殺せず暴発して誰かを殺さずに生きていくための「生活の質」問題として、あらゆる消費行動は肯定されるべきだ。ラーメンからミサイルまで、アイドルから風俗まで、何かしら人間として他者に扱われる機会というのは重要だろう。

 いささか大げさな言い方をすれば、メイドカフェにいくことで人を刺さずに済んでいるキモオタもいると思うのだ。そういう意味で、今晩みかけたアイドルたちのステージは、文字通り現代の神々の風景である。今度の平和活動を遠巻きながら観測したい。