どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

ネットの海の枯れ珊瑚がふく泡...('A`).。。... 書いてることは全部嘘です

沖縄に試しに移住一か月、第二週まとめ。

 中高生の頃、僕は海洋考古学者になりたかった。理由は単純で漫画に影響されたのだ。その前は、確か家業を継ぐとか、または古生物学者になるとかだった。が、多感な時期には稀によくある煩悶とした思春期の中で、僕は別の道を選んだ。というよりも周囲が大学に行くからという理由だけで、とりあえず大学へいった。

 運動も勉強も悪さもできない典型的な真面目系クズだったので、とりあえず家から一番遠い大学を選んで入った。が、そもそも高校生の頃から遅刻魔だった者が大学に通えるはずがなく敢え無く留年。その後も、なんとか卒業するも、以下略。

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4/16 (水) 外出なし。長袖を一つ買う。

4/17 (木) 風邪っぽかったが一日観光

      五枝の末、鍾乳洞、熱帯魚、具志川城址、ミーフガー

4/18 (金) アーラ浜、ウミガメ水族館、物損事故

4/19 (土) 予定を変更し事故処理、沖縄カレーそば

4/20 (日) 復活祭、言の葉の庭、島らっきょ

4/21 (月) 片付け、車海老フライ定食、ホタル

4/22 (火) 久米島から本島へ

 

 ということで、何が言いたいかというと要するに漠然と子供の頃から僕は沖縄に憧れてきたという話。で、三十代半ばになって、とりあえず一か月住んでみようと思った。そういう時期だったのかもしれない。先週のまとめでは「儀式的」ということだったが、お試し移住の第二週を描写するには、どんな言葉が良いのだろう。

 もっとも、ことばというのは橋頭堡、または飛び石のようなもので、数多の現象を凝結させて交換可能な記号にまで落とすことだ。冬の窓の結露のように、本来は言語化されようのない外気と屋内の気温差が可視化するようなものだろう。

 なので、いまいち言葉にはならない。が、第一週目と違うのは、割と雨模様が続いていることだろうか。久米島にいる間、ほぼ快晴だった。僕は基本的に晴れ男なので、短い旅行先で、まず雨に遭うことはない。例えば年中曇天のシアトルでも僕のいた三日間は快晴だったし、低気圧で豪雨になるといわれてきた何度か前の沖縄旅行でも、確かに雨は降ったがすぐに晴れた。そう思うと、亜熱帯の密度と湿度の高い甘い闇のようなものが、第二週を彩っているように思う。

 極彩色の景色の合間に霞む膨大なグラデーションと、隠そうにも隠せない芳醇な南の強い匂いとか、そういう何かが僕の第二週の残り香として感じられる。普段、下戸である僕が珍しくノンアルのオリオンを飲んで、なぜか美味いと思ったのも、濃い雨音のせいなのかもしれない。

 そういえば、今晩の滞在先で、中庭の水やりを仰せつかっていたが、この雨なのでしなくて良いだろう。神様が僕の代わりに働いてくれたのかもしれない。その先に、優しさの理由があるのかもしれぬ。