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仕事明け、しゅうまい、裸のサル

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6月8日 月曜日 晴れ

 通常通り仕事を終える。1時間半ほど休憩させてもらい、外へ。最初、中華を食べたいと思ったが、途中でそばを食べたいと思った。そば屋へいくと閉まっていたので、中華へ。しゅうまいの有名な店である。

 その後、『裸のサル』という文庫の1章を読了。

 要約していえば、ヒトは果実や虫を食べる森での競争に負けてサバンナへと降り立ち、直立二足歩行、道具を使うようになった。結果、道具を使って獲物を追うようになった。

 つまり、捕食性の哺乳類へと、おそらく百万年はかけて自らを進化させた。結果、オオカミやライオンなどの大型肉食獣でも、雑食性なりベジタリアンの他の類人猿(ヒトニザル)でもない、肉食型・捕食性のサルとなった。

 他の哺乳類のように「毛がない」理由は、ネオテニー進化、性的記号、水棲化、種族の識別記号など、いろいろ考えられるが、どれも一長一短であるらしい。

 誰もが思いつく「体温調節」や「保護」は、実は説明にならないそうだ。なぜならライオンであれウマであれ、ハゲワシであれ、毛皮を捨てることはなかったからだ。

 体毛数がおなじでも、なぜ人類のそれは「毛皮」とは呼べないものなのか。なぜ「裸のサル」なのか。体温調節も保護も他の動物と比べて考察すると弱い説明になってしまう。

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 一方、ロマンチックで説得的な仮説もある。「人類の祖先が一度水棲化した」というものだ。説明可能な部分が多い仮説ながら、証拠がまったくない。たしか、この説は岩井俊二が映画化してたような気がする。小説も読み、個人的に大変記憶に残っている。

 結局、蓋然性の高い説が残る。道具を持って獲物を追跡する際に獲得した「汗腺」と「皮下脂肪」と毛皮を交換した、という説である。

 これも厳密にはツッコミどころがあると思うが、まだ1章を読んだばかり。そのうち、より説得的に理解できるのかもしれない。

 ということで、人類とチンパンジーは、約700万年ほど前に分岐して、ヒトは「裸のサル」となり、この50万年で火の使用に始まって、狩猟採集から農耕へと移行し、富とカロリーを蓄積して、それを守り奪うために、いよいよ戦争と国家を必然的な文化として開発し、ついには宇宙空間へと到達したのだ。

 そう思うと、絵画の残る数万年、文字記録のある数千年、そして「歴史」としての21世紀までというのは、本当に儚い、僅かな煌めきなんだなと思った。

 先週の読書「ヒトはなぜヒトを食べたか」や、言語の発生など、これらを進化論的な時系列として聖書に合致させてみようと思ったが、すでに心身ともに疲れていたので、諦めた。

 眠くなったので3時半頃に、一度ネカフェにて昼寝。ネカフェが開いていることも有り難い。17時まで寝て、再び喫茶店へいき、知人の顔をみて、その後は夕食でスモークチキンの塩味と白飯のハーモーニーである。

 めちゃくちゃ疲れたが、楽しい仕事明けの一日となった。週の後半には梅雨入りらしいから、この初夏の陽気もそろそろ終わりとなるのだろう。少なくとも毛皮でないことは、これからの季節、梅雨と夏には良いことかもしれない。

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