どっか暖かいとこで猫と静かに海みて暮らしたい

ネットの海の枯れ珊瑚がふく泡...('A`).。。... 書いてることは全部嘘です

にっき。沖縄:那覇→神戸空港へ

旅は、その後の人を饒舌にする。事細かに言葉を置いてきた沖縄旅行日記もこれで終わりだ。今度は、これを読んでくれたあなたの旅行記を読みたいと思うから、遠慮なくコメント欄で教えてくれると嬉しい。


6/10(月)
 朝7時過ぎに起床。もう月曜日だ。二泊三日は長いようで短い。普段見ないテレビなんぞをつけてみる。みのもんたの物知りぶったさまを久しぶりにみて、その知性の無さに驚いた。近所で美味しい朝食があればいいと思ったが、どれも徒歩15分程度あり、朝食のために往復30分歩いて汗だくになるのも嫌なので、結局、泊ったホテルで頼んだ。旅慣れしてる人は気付くと思うが、旅の途中の朝食は宿泊先で頼むのが、時間的・料金的にもバランスが良いのだ。





 食後、リウボウで買物をしたいと思い立ち寄ってみるも開店まで1時間半あると知り、別段おもしろくもない国際通りを歩く。そう言えば、今回はまだ公設市場に行ってなかったと商店街を通って、公設市場を見て、また商店街に戻り、ぐるっと歩いてホテルへ戻った。朝食後の散歩にしては悪くなかったが、亜熱帯の日差しはきつく汗ばむ。







 チェックアウト前にシャワーを浴びて、荷物をつめる。禁煙の部屋を頼むのを忘れていたので、煙草の匂いがついてしまったが、まあ、値段と立地を考えると悪くない宿泊だ。ところで公設市場と垂直に交わる商店街が印象的だった。たまこマーケットのような賑やかな印象を持ち得そうなのに、廃れている。また、その道を通り過ぎたところで、はためいていた「琉球独立」の幟が印象的だった。この島の人の、言葉にならない忸怩たる思いを海風が撫でるようで、改めて沖縄を考えた。





 リウボウでは、かりゆしかアロハを買おうと思っていて、ちょうど気に入ったものがあり良かった。ついでに、俺妹最新刊を買って帰ろうと思ったが、人生にある三つの坂、登り坂、下り坂、そして、まさか、である。なかった(´・ω・`)にも関わらず、ソード・アート・オンライン、俺の青春ラブコメ(ryの原作は売ってるのに、俺妹がなかった…。ちなみに沖縄ではテレビ東京は映らない。そういう理由かもしれないが、この島において、エヴァという単語を発するだけでオタク認定である。にしても、何ともさみしい話だ。



ということで、為すべきことを終えて空港へタクシーで向かう。沖縄の県庁や国際通りあたりからだと、だいたい片道1500円程度なので、行く機会のある方は覚えておいてくれると良いと思う。

 


買うべきお土産もないし、さっと搭乗口に向かって、(゚Д゚)ハッ!と気付く。最後にA&W食べてない…。僕にとって那覇空港で旅の締めくくりにA&Wを食べるのは半ば出発の儀式となっているのだが、シアトルかデトロイトか米国でよく使った空港と那覇のフードコートの構造を勘違いして、間違って搭乗口に入ってしまった。







ぐぬぬ…と思っていると、今回、旅の同行者となった知人が聞いてくれて、まさかのゲート逆流成功。誰に対しても確かに実害ないが、アメリカの空港警備の厳重さに慣れている身としては、こんなことがあり得るのか、と思ってしまった。が、これ幸いと、僕は最後にA&Wにありつけたのである。





A&Wの良いところは冷やしたジョッキでルートビアを出してくれるところだ。あとカーリーフライも中々よろしい。次々に飛び立っていく旅客機と、たまに離陸していく戦闘機を見ながら、沖縄の旅の終わりを思う。いつもの景色だ。お腹いっぱいになったところでへ再び搭乗口へ。





乗り込むとあとは眠気が襲ってくる。離陸のときは写真をとりたいし、空から街を眺める機会などあまりないから、僕は離陸のときだけは起きている。そして、離陸。眼下に、自衛隊機と旅客機が整列し、那覇の市街地が広がり、亜熱帯特有の沿岸の輪郭が碧い濃淡を描く。鉄の鳥は、羽を揺らしながら本島を北上し、海上に浮く綿畑の下には、名前の分からない島や構造物がゆっくりと後ずさる。さようなら、沖縄。疲れていたのか、窓を閉じるのと同時に僕はまぶたも閉じた。



時計を見ると約一時間経っていた。神戸⇔那覇は空路で約二時間だから、あと一時間弱で到着ということだ。行きに買った本を再び開く。『ほんとうは怖い沖縄』という本で、沖縄二世の作家が描く沖縄の側面だ。乗務員さんに行きと同じくアイスコーヒーを頼む。うん、贅沢だよ、これ(・∀・)ただのアイスコーヒーだが、今まで飲んだどの百円珈琲よりもうまいと思う。沖縄帰りに、沖縄の出身の作家の書いた沖縄の本を読む。なかなかいいもんだ。







 ふと窓を開けると、眼下には陸が見える。最初、四国かと思っていたが、どうやら淡路島だったようだ。高度下げながら、羽の向こうに梅田が見えた。そして、鉄の鳥はけたたましく足音を立てて古い港町に降り立ち、神戸到着。





 三宮からは、いつもの日常風景となる。旅というのは終われば、あっけないもので、すべてがなかったかのようになってしまう。残るのは心地よい疲れと明日からの毎日だ。ということで、僕の旅は終わった。今回も実りの多い時間となった。





 そして、今回のオチ。島らっきょうがあまりにも美味しくて、空港で生を買ってみた。どうせならと二袋買ったのだが、島らっきょうの浅漬けを作るために、結局、疲れてるのに、夜に買物に行き、一時間ほどらっきょの水洗いして薄皮を剥くという作業をする羽目となった。そして、らっきょを洗った水が目に飛び散り、痛い目をみた。島らっきょう、少量で高い気がしてたけど、飲食業の大変さを垣間見つつ改めて、すべての食事提供者の皆さんへの敬意を深めた次第である。